二見文庫 官能シリーズ
内閣〈色仕掛け〉担当局
著:桜井 真琴
紙版
内容紹介
誘惑と甘い罠で、政敵の弱みをつかめ!
──超法規的組織の策略
書下し永田町官能エンタメ!
内閣の広報官だった礼香は、ある出来事によって別部署に左遷された。
通称「ハニ担」──政権にとって危険な人物に接近してハニートラップを仕掛け、弱みを握って黙らせる超法規的部署だった。
元AV嬢や、元自衛官、クスリでつかまった元グラビアアイドルもいるこの部署で男を悦ばせるテクを覚え込ませられ、様々な色の罠を仕掛けていく……書下し官能エンタメ!
目次
第 1 章 異動先は「ハメ担」 …… 26
第 2 章 評論家の性癖 …… 80
第 3 章 幹事長の後妻 …… 137
第 4 章 若手野党議員と …… 88
第 5 章 淫らな謀略 …… 230
エピローグ …… 282
「貝原先生しか頼る人がいなくて……」
礼香は貝原を潤んだ目で見つめた。内心はハニトラに引っかかって欲しくない。
統務大臣のときは、よく奧さんや娘さんの自慢をしてくれた。真面目で実直な性格だ。もしこの秋の選挙で政権交代が起こったら、かなりの要職に就く人物である。
「わかってるよ、礼香くん」
貝原の左手が、タイトミニからのぞくパンスト越しの太ももの上に置かれ、礼香はビクンと肩を震わせた。
(貝原先生がこんなことを……)
ハニトラを命じられたが、貝原なら断るのではないかと思っていた。
貝原の手が、むっちりした太もものしなりを楽しむように、じっくりと撫でまわしながら、さらに内もものきわどい部分を触ってくる。
「ンッ……」
太ももの間に手を入れられて、礼香はため息をついた。そして、確信した。