第Ⅰ部 教育相談の理論と視点
第1章 教育相談の定義と歴史的変遷
1 教育相談の定義の原点と生徒指導機能論
2 カウンセリング・マインド
3 教育相談の意義や目的の拡大
4 特別支援教育や社会福祉の視点の導入
5 ガイダンスとカウンセリング
6 教育相談の今後の展望
第2章 教育相談の方法と教職員の職務
1 教育相談の特性
2 教育相談の方法
3 教師の職務内容
4 担任の行う教育相談
5 専門能力スタッフの職務内容
第3章 チーム学校の視点に基づく教育相談の体制
1 チーム学校の背景と基本理念
2 チーム学校による教育相談の体制
3 教職員の組織体系
4 チーム学校によるいじめへの対応
5 チーム学校による不登校への対応
6 学校外の相談機関
第4章 児童生徒の適応上の問題
1 発達障害・神経発達症
2 社会性の定義
3 反社会的行動
4 非社会的行動
5 いじめ
6 不登校
7 児童虐待
第5章 教育相談の基礎となるアセスメントの視点
1 気になる癖にどのように向き合うか
2 子どもの症状のもつ意味
3 アセスメントのために必要な情報・資料
4 観察法
5 面接法
6 心理検査法(心理テスト法)
第6章 人間中心療法と心理療法の諸理論
1 カウンセリングと心理療法
2 人間中心療法の根底にあるもの
3 自己理論
4 必要にして十分な条件
5 十分に機能する人間
6 多彩な心理療法
第7章 相談の基本的な流れとマイクロカウンセリング
1 カウンセリングや心理療法の過程
2 アクティブ・リスニングの姿勢
3 マイクロカウンセリングとマイクロ技法の階層表
4 関わり行動・クライエント観察技法と基本的傾聴の連鎖
5 対決・焦点の当て方・意味の反映・積極技法
6 学校における助言・指導と教育相談の理念・技法
第8章 言語・非言語のコミュニケーションの様相
1 コミュニケーションの定義と機能
2 言語化・身体化・行動化
3 非言語的コミュニケーションの内容
4 言語・非言語のメッセージの理解と対応
5 アイコンタクトと面接時の座り方
第9章 健康に関連する心理学理論
1 健康の定義と教育の目的
2 行動体力・防衛体力
3 自己実現者:マズローの概念
4 成熟した人格:オルポートの概念
5 苦悩する人間:フランクルの概念
6 自己概念と自己意識
第10章 ストレスやバーンアウトの概念と教職の特性
1 ストレスのメカニズム
2 適度なストレスの必要性
3 ストレスの個人差とコーピング
4 バーンアウトの定義の変遷
5 バーンアウトのメカニズムと人格特性
6 教師の仕事の特性とストレスへの対処法
第11章 乳児期から児童期までの心理・社会的発達
1 心理・社会的発達理論
2 乳児期:信頼対不信
3 幼児期前期:自律性対恥・疑惑
4 幼児期後期:率先性対罪悪感
5 児童期:勤勉性対劣等感
第12章 青年期前期から高齢期までの心理・社会的発達
1 青年期前期:集団アイデンティティ対疎外
2 青年期後期:個人的アイデンティティ対アイデンティティ混乱
3 成人期前期:親密性対孤立
4 成人期中期:世代性対停滞
5 成人期後期:統合性対絶望
6 高齢期:不滅性対消滅
第Ⅱ部 ロール・プレイングの方法と技法
第13章 ロール・プレイングを含む心理劇の背景にある理論
1 ロール・プレイングの目的と方法
2 役割理論
3 サープラス・リアリティの過程
4 アクションメソッドの多種多様な方法
5 わが国における心理劇の定義
6 ロール・プレイングの諸定義
第14章 ロール・プレイングを含む心理劇の手続きと技法
1 心理劇の3段階の進め方
2 心理劇の5大要素
3 安全・安心に対する監督の配慮
4 心理劇の意義
5 心理劇の技法
第15章 教職課程教育の場におけるロール・プレイング
1 初等中等教育へのロール・プレイングの導入過程
2 教師に求められる資質・能力
3 ロール・プレイングを通して育成可能な教師の資質・能力
4 教職課程の授業におけるロール・プレイングの体系
第16章 教師を主役とした混合型ロール・プレイング
1 演じる目的とその背景にあるもの
2 プログラムの内容
3 参加上の留意事項・ルールの説明
4 ウォーミングアップ
5 劇 化
6 シェアリング
第17章 教師を主役とした心理劇的ロール・プレイング
1 演じる目的とその背景にあるもの
2 プログラムの内容
3 参加上の留意事項・ルールの説明
4 ウォーミングアップ
5 劇化とシェアリング
6 自発性ショック
第18章 生涯発達の心理劇的ロール・プレイング
1 演じる目的とプログラムの内容
2 参加上の留意事項・ルールの説明
3 ウォーミングアップ
4 劇 化
5 シェアリング
6 各発達段階の具体的な実施内容
7 生涯発達の心理劇的ロール・プレイングの活用可能性
第19章 マジックスクールの心理劇的ロール・プレイング
1 演じる目的とプログラムの内容
2 参加上の留意事項・ルールの説明
3 ウォーミングアップ
4 劇化Ⅰ
5 劇化Ⅱ
6 劇化Ⅲ・シェアリング
7 マジックスクールの活用可能性
第20章 ソーシャル・スキル・トレーニング
1 ソーシャル・スキルの定義
2 ソーシャル・スキルの学習方法
3 ソーシャル・スキルの習得不足により生じる問題
4 個々の児童生徒や集団の成長を支えるソーシャル・スキル
5 ソーシャル・スキル教育の内容と手順
6 ソーシャル・スキル教育「いつでもどこでも誰にでも挨拶」
第21章 構成的グループ・エンカウンター
1 エンカウンターの原理
2 ベーシック・エンカウンター・グループ
3 構成的グループ・エンカウンター
4 クラスにエンカウンターを導入することの意義
5 エンカウンター「心の窓を開けて自己紹介・他己紹介」