序 章 自立と学びの未来をひらく教授学の物語
1 授業づくりの物語を織る
2 障害児の教授学――40年の物語
3 子どもたちとつくる授業づくりの物語
第Ⅰ部 授業づくりの基盤をつくる
第1章 学びの場をつくる
1 なぜ「学びの場づくり」を問うのか
2 学びの場をつくる教授学の思想
3 学びの場の「制度から生成」へ――授業づくりのキーワードを求めて
第2章 学びの主体をつくる
1 自立活動の意味から問う障害児の授業づくり・カリキュラムづくり
2 自立活動の課題と「個別の支援計画」
3 教師の創造性を奪うもの――学習指導案をとらえ直す
4 学習指導案は、ずれてはいけないものなのか――ずれによる創造
5 子どもの主体を立ち上げる授業
第3章 学びの存在をつくる
1 障害特性に応じた指導論・補償教育論の問題
2 生活と存在の追求は対立するものなのか
3 自分らしく生活するとは何か――生活・存在生成の教授学へ
4 ICTによる学びの支援の教授学的検討
第4章 学びの事実をつくる
1 学びの事実とは何か
2 授業を読み取る力としての「見える」の形成
3 学びの事実をつくり出す授業研究のあり方
第Ⅱ部 子どもの学びをつくる授業の創造
第5章 学ぶことは生活をつくること
1 ある特別支援学校教師の語りから
2 三木安正における知的障害のある子どもの生活教育論
3 現代の特別支援学校における生活教育の課題と可能性
4 学ぶことは生活をつくること
第6章 学ぶことは想像世界をつくること
1 「認知」「行動」を指導することから抜け出す授業づくり
2 「学力論」から考える特別支援教育の教科学習
3 「社会制作(ポイエーシス)」としての教育実践
4 「想像力」を育てる教科学習の実践へ
第7章 学ぶことは文化をつくること
1 特別支援教育の実践研究の特徴
2 「文化的・社会的・歴史的」に子どもを発達させる授業づくり
3 文化的発達をふまえた授業づくりの方法
第8章 学ぶことは自分をつくること
1 発達要求としての自分づくり
2 特別支援教育におけるキャリア教育
3 竹内常一の生活指導論から学ぶ「自分づくり」の教授学的視点
4 学ぶことは自分をつくること――子どもの願いと実態から出発する実践から学ぶ
第9章 学びを問い続ける教師になる
1 学びを問うことができない背景
2 実践記録を書くこと――問いの生成と問いの明確化
3 実践記録を読むこと――問いとの対話
補 章 障害児教授学の歴史から学ぶ
1 斎藤公子の障害児保育実践・理論づくり
2 学習指導要領の変遷と障害児教育方法史
[執筆者一覧]※初版刊行時のものです/*は編者
湯浅恭正(広島都市学園大学)*
新井英靖(茨城大学)*
吉田茂孝(大阪教育大学)*
堤 英俊(都留文科大学)*
櫻井貴大(愛知教育大学)*
小川英彦(至学館大学)*
高橋浩平(東京都杉並区立桃井第一小学校)*
松尾奈美(島根大学)
今井理恵(日本福祉大学)