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PHP文庫

藤原道長 王者の月

著:篠 綾子

紙版

内容紹介

2024年の大河ドラマの中心人物・藤原道長。平安中期、貴族社会の頂点に立った男には、ある秘密があった。
摂政関白に手の届きそうな家に生まれたからには、自分もそうなりたいと思う道長だったが、兄たちや同じ藤原氏の同世代で伊周や公任というライバルがいた。しかし、頼りになる姉・詮子や左大臣の娘・倫子、「打臥」という巫女の導きによって、道長は「運」をつかんでいく。
華やかな貴族生活の裏で、天皇をも巻き込む謀や呪詛が行われ、流行り病があっけなく身近なものたちの命を奪っていくが、道長は「知恵と運」で着々と昇りつめ、ついに一家三后(1つの家から3人の后を出すこと)」を果たす。
人生最高の宴で「この世をば わが世とぞ思う 望月の 欠けたることの なしと思えば」を朗詠した意図、紫式部にだけ語られた道長の強運の理由。そして、さらなる秘密が……。
野望を結実させるまでの日々を、道長を取り巻く人びとの人生とともに鮮やかに描く! 文庫書下ろし。

著者略歴

著:篠 綾子
埼玉県生まれ。東京学芸大学卒業。『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』で健友館文学賞を受賞しデビュー。「虚空の花」で九州さが大衆文学賞佳作、「更紗屋おりん雛形帖」シリーズ(文春文庫)で歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞受賞。『青山に在り』(角川書店)で日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。
その他の著書に『月蝕 在原業平歌解き譚』(小学館文庫)、『桜小町 宮中の花』『あかね紫』(以上、集英社文庫)、『天穹の船』(角川文庫)、『歴史をこじらせた女たち』(文藝春秋)などがある。シリーズには「江戸菓子舗照月堂」「木挽町芝居茶屋事件帖」(以上、ハルキ文庫時代小説文庫)、「小鳥神社奇譚」(幻冬舎時代小説文庫)ほかがある。

ISBN:9784569903422
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:288ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2023年08月
発売日:2023年08月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ