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楽しい調べ学習

未来の食べもの大研究

「食」の歴史とこれからをさぐろう

監:石川 伸一

紙版

内容紹介

せまる食料危機! 持続可能な「食」とは?
野生種の品種改良、化学肥料、土壌改良、農具の機械化……。人類は、農業(農耕と牧畜)の開始とその近代化で食料を大量生産することで繁栄してきました。しかし、地球環境は限界に達しています。気候変動などによって10人に1人が飢餓状態にあり、「食」の見直しが必要になっています。本書は、人類の食の歴史と食料危機の現状を説明するとともに、環境負荷が少ない食べものとして注目されている代替肉、昆虫食、培養肉や、新しい食文化になりつつある完全栄養食、個別化食、3Dフードプリンター食など、これからの食べものを紹介します。
[第1章]人と食べものの歴史を知ろう……狩猟と採集から始まった人の暮らし/農耕と牧畜が歴史を大きく変える/牧畜から始まった現代の「食」/「大航海時代」で、「食」が交流/機械で大量生産される食べもの/食料生産の近代化、その光と影/コラム:化学薬品の危険性を訴えた『沈黙の春』
[第2章]食料危機が起こっている!……気候変動で高まる食料危機/地球環境への影響が大きい肉食/大量の食料が捨てられている!/飢餓と肥満が増え続ける世界/食の安全・安心が問われている/低い食料自給率の先にある危機/「食」を見直してSDGsの達成を/コラム:2020年、国連WFPがノーベル平和賞を受賞
[第3章]未来の食べものはどうなる?……「食べる」ことの意味が増える?/これからの「食」とテクノロジー/未来の食べものファイル(植物工場産野菜/ゲノム編集食品/代替肉/培養肉/代替ミルク・代替卵/昆虫食/藻類利用食/宇宙食/完全栄養食/個別化食/3Dフードプリンター/完全養殖・陸上養殖)/コラム:VRの活用で、「食」の多様化がますます進む

著者略歴

監:石川 伸一
1973年、福島県生まれ。東北大学大学院農学研究科修了。宮城大学食産業学群 教授。専門は分子食品学、分子調理学、分子栄養学。「調理によって料理のおいしさがどのくらい変わる?」といった料理の「なぜ」を分子レベルで調べる研究を行っている。また、エビデンス(科学的根拠)に基づいた新しい料理、よりおいしい料理の開発にも取り組んでいる。主な著書に、『「食べること」の進化史』(光文社)、『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、『分子調理の日本食』(オライリー・ジャパン)などがある。

ISBN:9784569880808
出版社:PHP研究所
判型:A4変
ページ数:56ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2022年11月
発売日:2022年11月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YRG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YNPJ