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PHP新書

アメリカ現代思想の教室

リベラリズムからポスト資本主義まで

著:岡本 裕一朗

紙版

内容紹介

トランプ以前と以後で、アメリカの現代思想のルールがまったく変わってしまった。トランプ以後、たえず抑圧されてきたホンネの欲望が噴出するようになったのである。いわゆるPC:ポリティカル・コレクトネス(政治的に正しく、差別的ではないこと)に対する反感だ。今までアメリカの現代思想と言えば、言ってみればPCのコードにしっかりと守られたいわばタテマエの思想だった。それを「リベラル・デモクラシー」派と呼ぶならば、今までのほとんどの思想が、この中に入ってしまう。
そこで本書では、長くアメリカの主流であったリベラル・デモクラシーの思想を1970年代にさかのぼって追究し、そこから今日まで何が起こっているのかを確認する。リベラリズムのロールズ、共同体主義のサンデル、ネオ・プラグマティズムのローティ、民主主義に反対する「新官房学」、「ポスト資本主義」の一種といえる「加速主義」……。社会の動向を反映してダイナミックに変容していくアメリカ現代思想を平易に解説する。

著者略歴

著:岡本 裕一朗
玉川大学名誉教授

ISBN:9784569851136
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:930円(本体)
発行年月日:2022年01月
発売日:2022年01月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB