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PHP新書

インフレどころか世界はこれからデフレで蘇る

著:中原 圭介

紙版

内容紹介

「この本を読んでも“日本はアメリカの政策を真似すべき”という人に私は会ってみたい」……浜 矩子(同志社大学大学院教授)▼▼異次元の金融緩和によって株価は上昇し、日本経済は回復軌道に乗ったようにもみえる。リフレ派の経済学者は「世界標準のインフレ目標政策を導入せよ」と合言葉のように叫んできたが、恐ろしい副作用がすでに起こっていることをご存じだろうか。▼そうした「世界標準」を採用しているアメリカが直面しているのは、インフレ政策のもたらした凄まじい格差拡大だ。株式をもつ富裕層がさらに豊かになる一方で、庶民は物価高に苦しみ貧困層寸前にまで追い込まれている。しかしその現実が日本では報道されない。▼しかも東日本大震災以降、貿易赤字が恒常化するなかで、これ以上の円安進行はほんとうに国益になるのか。アメリカの惨状、日本の現状を細かく分析しながら著者は結論づける。「現実が変わっても、経済学者の理論はまったく変わらない」。▼そもそもデフレはどこまで「悪」なのか。100年スパンの経済分析が教えてくれるのは、デフレ下でも9割の国が成長していたという歴史的事実だ。それでも政府・日銀がインフレに舵を切るなかで、驚くなかれ、世界経済は「

ISBN:9784569815473
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:760円(本体)
発行年月日:2014年01月
発売日:2014年01月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ