新訳 十八史略
人と組織を活かすリーダーのための百言百話
編訳:村山 孚
紙版
内容紹介
古来、中国では『史記』を皮切りに『漢書』『後漢書』『三国志』など、王朝が変わるたびに歴史書が編纂され、読み継がれてきた。十八の史書からエキスを抜き出してまとめられた『十八史略』も、もともと漂流のなかで羅針盤と錨の役割を持って生まれたといってよい。▼日本では江戸時代から本家以上によく読まれており、熟語や名句・名言には『十八史略』を通じて普及したものが少なくない。▼臥薪嘗胆、登竜門、太公望、四面楚歌、完璧、鼓腹撃壌、隗より始めよ、破竹の勢い、脾肉の嘆、水魚の交わり……完全に日本語になっている言葉も、改めて由来が分かれば、ただウンチクの材料を増やすだけでなく、読者の日本語力を強化することにもなる。▼また本書には、変化に対応した生き方や知恵が分かりやすく織り込まれており、成功と失敗の法則が秘められている。▼羅針盤も錨もなく、漂流を続けているようなこの時代を生き抜く武器として活用できる好著である。