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PHP文庫

伊庭八郎(いばはちろう)

戊辰戦争に散った伝説の剣士

著:野村 敏雄

紙版

内容紹介

伊庭八郎秀穎――戊辰戦争において、薩軍の隊長に「幕軍さすがに伊庭八郎あり」と言わしめたほどの、幕末有数の剣客である。本書は、遊撃隊隊長として戊辰戦争を戦い抜き、26歳という若さで北の地に散った「隻腕の剣士」の物語である。▼下谷御徒町にある「心形刀流伊庭道場」の養嗣子・八郎は、「伊庭の小天狗」の異名をとる白皙長身の美貌の剣士。その才により、21歳という若さで講武所剣術方から奥詰衆(将軍の親衛隊)に抜擢される。政情不安のなか、やがて奥詰衆は「幕府遊撃隊」として再編され、八郎は遊撃隊を率いて鳥羽伏見の戦いに出陣。この戦いで胸に被弾するが奇跡的に助かる。江戸に戻った八郎ら遊撃隊士は、脱藩した請西藩主・林忠崇らと新遊撃隊を組織し箱根の戦いへ。激戦のなか、今度は左手を切断する重傷を負う。だが八郎の持ち前の闘志は決して衰えない。榎本武揚らとともに北の地・奥州へと向かうのであった。▼文庫書き下ろし長編小説。

目次

●将軍上洛 ●遊撃隊結成 ●見返り柳 ●大政奉還 ●鳥羽・伏見戦 ●臣らが微吏 ●箱根三枚橋 ●御家人桜 ●幽鬼の刺客 ●血涙五稜郭 ●東京は夏

ISBN:9784569662060
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:384ページ
定価:619円(本体)
発行年月日:2004年06月
発売日:2004年06月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ