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PHP新書

軟弱者の戦争論

憲法九条をとことん考えなおしてみました。

著:由紀 草一

紙版

内容紹介

「たぶん日本は、憲法九条を改正し、再軍備、と呼ばれることをやったほうがいいのではないでしょうか。ただ、条文そのものよりもっと問題なのは、戦後の日本人が、この憲法とともに培ってきた独特の精神、ふつう平和主義と呼ばれるものだと私は考えています。これを再検討して、できれば、乗り越えるべき時期にきたのではないでしょうか」▼――「日本国憲法は戦争を禁じているから善い」⇔「善い憲法が禁じているのだから日本は戦争ができない」。戦後の日本人が陥っているこの循環論法に、あなたはなんの違和感も覚えませんか?▼憲法九条をめぐる長年の論争は、否定を許さない「平和主義」の理想にからめとられ、大切なことに目をつぶっている。風雲急を告げる国際情勢下で、日本が歩むべき真の平和を模索したい。▼戦場なんか行きたくないはずの「軟弱者」が、戦争に巻き込まれないために考えるべきこととは。いまこそ私たちにとっての憲法を問いなおす。

目次

●第1章 戦争は絶対悪なのか ●第2章 一九九〇年代前半に見えてきたこと ●第3章 それでも戦争に反対する人びとの言い分 ●第4章 憲法を支える/憲法によって支えられる心理 ●第5章 正義をめぐる螺旋階段をもうひとめぐり

ISBN:9784569655727
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:232ページ
定価:720円(本体)
発行年月日:2006年08月
発売日:2006年08月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LND