数学的思考の本質
数理の窓から世界を見る
著:河田 直樹
紙版
内容紹介
一般的には「数学」なんて、もう死ぬまで自分には関係ない、関わりたくないと思う方が多いであろう。また、中高時代に習った2次方程式や三角関数、微分積分のどこが役に立つのだろうか、どこが必要不可欠なのだろうか、と考える方も多いと思われる。▼しかし、「数学」は現代社会の至るところで見つけることができる。「数学」自身の野心的な意志を実現しようとして、我々の日常生活の隅々にまで知らず知らずのうちに侵入しているのである。「数学」なくして、現代社会は一歩も前に進むことができない。「数学」は現代社会の見えざる統治者なのである。▼本書は数学のすすめ、といった類のものではない。「数学」がいかに広く、深く、我々の日常生活の中に浸透しているか、そしてなぜそうなのか、という根源的な理由を探ってみるものである。この本を読めば、我々をとりまく「世界」に対するイメージが大きく変わることになるであろう。
目次
●第1章 世界のデジタルコード化がはじまった ●第2章 自然界の数学化 ●第3章 人工と自然 ●第4章 社会の数学化 ●第5章 世界を数学化する魂―極限と普遍へのエロース