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PHP新書 247

日本国憲法とは何か

著:八木 秀次

紙版

内容紹介

占領時代の世界観にもとづいてつくられた日本国憲法。それは我が国の憲法として、もはや限界を迎えている。本書は、条文の背後にある政治哲学を捉え直し、そこに秘められた意図を暴く。▼GHQの起草者たちを魅了したスターリン憲法、昭和21年に結ばれた社会契約、そして世界連邦構想の下で盛り込まれた第九条……。▼制定後、半世紀以上が経った今、新しい事態には非現実的な解釈で対応せず、真正面から規定を改めるべきである。▼例えば、現在の日本の平和は、アメリカの強大な軍事力と自衛隊を前提として成り立っている。それを無視して「護憲」を唱えても「憲法を護って国滅ぶ」という事態を招く。有事におけるルールがないことは、逆にその際にコントロールできない危険性がある。▼その他、教育、家族、人権など、諸問題において真に論議すべきものとは何か。▼保守主義を堅持する若手論客が、日本国憲法に流れる思想の系譜を解き明かし、その本質を浮き彫りにする。

目次

●第1章 憲法とは何か ●第2章 日本国憲法の功罪 ●第3章 日本国憲法の系譜 ●第4章 イギリス立憲君主制とコモンロー――ロックの「誤算」 ●第5章 独立宣言と合衆国憲法――伝統の「断絶」から「継承」へ ●第6章 フランス革命と人権宣言――ペインとルソーの「社会契約」 ●第7章 明治憲法にみる日本の国柄 ●第8章 マッカーサー草案と日本国憲法 ●第9章 諸問題に対する考え方 ●第10章 改憲すべきはどこか 

ISBN:9784569628394
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:248ページ
定価:740円(本体)
発行年月日:2003年04月
発売日:2003年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LND