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PHP新書 243

日本外交の情報戦略

著:岡崎 久彦

紙版

内容紹介

北朝鮮問題、イラク攻撃、さらにアジアのパワーバランスはどうなるのか。21世紀、日本が生き延びるためには情報戦略の整備が不可欠である。具体策として、米国に倣い国家情報官(NIO)の設置を提言。わずか数億円でCIAと並ぶ組織が作れるのだ。▼アメリカは第二次大戦の教訓から学んで、情報の組織、システムを革命的に改善して情報大国となった。一方、かつての日本外交の失敗は、日英同盟の廃棄、真珠湾攻撃にあった。それは情報分析力の欠如により、アメリカの本質を読み違えたことにある。情報戦に破れて破滅した日本こそ、情報体制を立て直すべきであったが、戦後は経済再建に手いっぱいで、防衛とともに最も遅れた部門となっている。米国のCIAやNSAと日本の情報機関との格差はおそらく百倍以上であろう、と著者はいう。歴史の教訓を生かし、かつての失敗を繰り返してはならない――。煮え切らない外交政策を排し、確かな道筋を示した憂国の書。

目次

●第1章 戦略的思考とは何か ●第2章 「国家情報官」設置のすすめ ●第3章 イラク問題を考える ●第4章 アメリカとどう向きあうか ●第5章 アジアにおける日本外交 ●第6章 外務省をいかに改革するのか 

ISBN:9784569627342
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:248ページ
定価:720円(本体)
発行年月日:2003年03月
発売日:2003年03月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS