PHP新書 129
アメリカ・ユダヤ人の政治力
著:佐藤 唯行
紙版
内容紹介
アメリカ経済に未曾有の繁栄をもたらしたクリントンは、「アメリカ史上、最もユダヤ人贔屓の大統領」と称されている。また、次期大統領候補である民主党のゴアも、副大統領候補として初めてユダヤ人を指名した。アメリカ・ユダヤ人は、アメリカの政治に対して、過去、どのような影響力を及ぼしてきたのだろうか?▼著者は、「闇の勢力として政治を操り、国家を支配するユダヤ人」という言説は、ユダヤ人迫害を正当化するための、つくられたイメージにすぎない。しかし、彼らはとりわけ民主党政権に対し、その政策決定過程において重要な役割を行使してきたと指摘する。ユダヤ人は類いまれなる「政治の民」となることによって、アメリカ社会で生き延びることができたのである。▼本書では、政治家育成システム、集票・集金活動、ユダヤ人団体によるロビー活動、メディアとの関わりなどの多角的な視点から、その政治力の実像を検証する。
目次
●第1章 なぜ政治力を発展できるのか ●第2章 ユダヤ人議員とその票 ●第3章 「ユダヤの金」 ●第4章 歴代政権とユダヤ人社会 ●第5章 ユダヤ的忠誠心 ●第6章 ユダヤ人団体 ●第7章 メディア産業のユダヤ人