PHP文庫
岡倉天心『茶の本』を読む
日本人の心と知恵
著:山﨑 武也
紙版
内容紹介
岡倉天心は、東京美術学校設立や横山大観・菱田春草ら日本画家の育成など、明治期の日本美術界の興隆に多大な功績を残した人物であり、また英文で書いた『茶の本』などの著書を通して、日本を始めとする東洋文化の優れた精神性を、西洋に紹介した思想家としても知られている。▼今までも『茶の本』は、古典的名著として数種類の翻訳書が世に出されているが、本書は自らも茶道を通じて海外との国際交流に尽力する著者が、逐語訳では通じづらい、天心が英文に込めた「茶の心」の真髄を存分に汲み取り、その主張を忠実に翻訳したものである。▼お茶を嗜む人はもちろん、茶道に馴染みの浅い人でも、天心が『茶の本』で訴えた、争わず互いが協調しあうことを重んじた東洋の「和の精神」や、花や自然を愛し敬う独特の「美意識」等、現代文明の問題点や、人の生き方、人間関係を考えるうえで、多くのヒントが得られるであろう。▼日本人ならば、一読しておきたい古典である。
目次
●序章 『茶の本』に学ぶ ●第1章 お茶は人類共通 ●第2章 お茶の歴史 ●第3章 道教と禅 ●第4章 茶室 ●第5章 芸術の鑑賞 ●第6章 花 ●第7章 茶人
ISBN:9784569574738
。出版社:PHP研究所
。判型:文庫
。ページ数:224ページ
。定価:457円(本体)
。発行年月日:2000年11月
。発売日:2000年11月01日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WBXN12。