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PHP文庫

大山巌

剛腹にして果断の将軍

著:三戸岡 道夫

紙版

内容紹介

迫り来る欧米列強の帝国主義支配から自らを守るため、ついに、強豪ロシアを敵に廻し、矛を交える羽目になった、生まれて間もない明治日本。ロシアは、当時、世界最大の陸軍国であった。その陸戦の総司令官として、この最強の敵前に立ったのが、本書の主人公・大山巌である。彼の特質は、師とも兄とも仰ぐ西郷隆盛ばりの、きわだった度量の広さにあった。たとえば、彼が作戦の遂行をまかせていた児玉源太郎が、敵の不意打ちをうけてパニックに陥っている時、わざと寝巻き姿の眠そうな顔で作戦室に現われ、部下たちに冷静な頭を取り戻させるなど、人身掌握の術にたけていた。また、そのウラで、外見からは窺い知れない緻密な戦略眼を持っており、乃木と児玉を共同させて、旅順の戦いを制するなど縦横無尽な作戦指導を見せたりもした。日本陸軍が、日露戦争において、苦戦を辛くも勝ち切ったのは、この大山巌無くしてはありえなかったであろう。その生涯を描く。

目次

●序章 旅順攻防 ●第1章 維新回天 ●第2章 熱情奔流 ●第3章 忠義恩義 ●第4章 才女有情 ●第5章 雪中進軍 ●第6章 泣不如帰 ●第7章 臥薪嘗胆 ●第8章 智将謀将 ●第9章 日露激突 ●第10章 奉天大勝 ●第11章 凱旋将軍 ●終章 英雄帰郷

ISBN:9784569574141
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:464ページ
定価:762円(本体)
発行年月日:2000年06月
発売日:2000年06月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ