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パスタの歴史

著:シルヴァーノ・セルヴェンティ
著:フランソワーズ・サバン
他監:飯塚 茂雄

紙版

内容紹介

古代小麦にはじまる「パスタ」の深遠な歴史を、現在まで網羅的に捉え、原料・種類・調理方法のみならず、
生産技術の変遷、「パスタ」を取り巻く社会情勢や国際的動向まで多面的に解説する。
これまで断片的な情報しかなかった「パスタ」を総括する画期的な書。

目次

序文 アンティパス・タ
プロローグ はじめに小麦ありき
1.地中海の穀物の帝王
2.中国の小麦──遅れて始まった栽培

第一章:パスタの誕生
1.伝説をさかのぼる
2.パスタの矛盾
3.パスタにまつわる言葉や仮説
4.古代の遺産
5.パスタの聖域
6.パスタの基本形
7.ラザーニャ──平打ちパスタの原型
8.ヴェルミチェッリの仲間
9.乾燥パスタと生パスタ
10.両伝統のたゆまぬ発展
11.「パスタ料理」の誕生

第二章:先駆者の時代
1.シチリア──乾燥パスタ発祥の地
2.サルデーニャ、その他の生産地
3.貿易の発展
4.乾燥パスタの市場
5.生パスタの販売
6.麺棒、鉄串、スタンガ(レバー)

第三章:手づくりパスタから機械生産へ
1.小麦の伝播
2.パスタ職人の独立
3.レバー式捏ね機の功績
4.押出機の革命
5.近代的なパスタ職人

第四章:手工業による黄金時代
1.パスタ製造業の誕生
2.手工業による生産の限界
3.理想の手、女性の役割
4.自然乾燥
5.産業革命以前のイタリアのパスタ製造所
6.ナポリのマッケローニとジェノヴァのパスタ

第五章:工業生産の時代
1.近代化のエネルギー
2.技術革新のメカニズム
3.〝鉄人〟がつくるパスタ生地
4.機械の勝利
5.天日に頼らない乾燥
6.変容する時代の光と影
7.産業革命から食品革命へ

第六章:国境なきパスタ
1.パスタの新たな地平線
2.ドイツからコサックの地へ
3.大西洋を越えて
4.フランスの伝統
5.アルザス──卵のパスタにかける情熱
6.新世界のパスタ──アメリカの場合

第七章:飽食の時代
1.パスタの世界
2.フランスの野望
3.イタリアの王座奪回
4.アメリカに学ぶ
5.原料規制のメリットとデメリット
6.オーガニック製品と手づくりパスタ
7.生パスタの王国

第八章:美味なるパスタ
1.脈々と続く伝統
2.何はともあれ生パスタ
3.詰め物パスタ──形、色、風味
4.乾燥パスタ──口に広がる芸術
5.やわらかいパスタから硬いパスタへ
6.パスタとさまざまなパートナー
7.メニューのパスタ

第九章:中国──もうひとつのパスタの祖国
1.パスタ、パン、饅頭──「餅」の実例
2.文明の顕著な特徴
3.文人サロンの喜楽
4.祭礼の「餅」
5.パスタの魅力とその原型
6.初期のレシピ
7.全国区の「餅」の人気
8.南部の風土に順応した北部のパスタ料理
9.新たな風味、様式、料理
10.歴史の終焉、豊かな郷土料理

付録:パスタにまつわる言葉

監修者あとがき
訳者あとがき
注釈
参考文献

ISBN:9784562047536
出版社:原書房
判型:A5
ページ数:414ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2012年02月
発売日:2012年02月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WB