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世界的に著名な科学者であり、フランスの文部科学大臣もつとめた著者が、福島原発事故を起こした日本への緊急提言──
まず、原子力とは、原発とはなにかを知り、そこから冷静な判断をすることの必要性を説く。
今の日本にもっとも必要な知識と理解をあたえてくれる本。

著：クロード・アレグレ
1937年パリ生まれ。地球科学の分野で国際的な名声を得ている科学者。現在は、フランス大学研究所、パリ第７大学（ドウニィ・ディドロ）、パリ地球物理学研究所の名誉教授。これまでの科学分野の功績に対し、1986年にはスウェーデン王立アカデミーのクラフォード賞、フランス国立科学研究センターの金メダルなどの賞が授与されている。フランスの科学アカデミー、アメリカのナショナルアカデミー、イギリスのロイヤルアカデミー、インドの科学アカデミー会員。1997年6月から2000年3月までフランスの文部科学大臣として、教育ならびに研究・科学技術の推進に尽力した。

監：中村　栄三
1955年佐賀県生まれ。岡山大学教授。専門は地球化学。カナダのトロント大学へ留学し、1986年博士号（Ph. D.）取得。トロント大学大学院在籍中に、1年間オーストラリア国立大学地球科学研究所へ派遣。パリ大学地球物理学研究所の研究員を経て、1987年岡山大学地球内部研究センター（現地球物質科学研究センター）に着任。1995年より現職。研究領域にとらわれることなく、地球惑星化学を物質科学として研究を進めている。小惑星探査機「はやぶさ」がイトカワで採集したサンプルの分析を精力的におこなうと同時に、自ら創りあげた分析技術と地球化学的手法を医学関連分野にも応用し、癌などの病因解明にも挑戦している。