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脱炭素物流

地球を守るリアルな政策・技術の選択

著:近江 貴治

紙版

内容紹介

現在、待ったなしの状況にある地球温暖化対策。本書は、私たちの生活・経済活動と密接にかかわる物流分野に焦点を当て、まず現状を把握したうえで、どのように排出量をマネジメントし排出削減に取り組むべきか、どのような政策的管理を行うべきかなど、実効性あるCO2排出削減対策について分析・提言を行う。

たんなる実績値の把握ではなく、データを正しくとらえ適切な計算・分析を行い、それを踏まえて具体的な計算式、技術が提示される本書からは、地に足の着いた議論が喚起されよう。また、今後状況や数値が変わったとしても、本書で提示される基本的・普遍的な考え方や計算式は、今後も活用していくことができる。

ちなみに、「石炭で発電した電気で走っても意味がない、は本当か」「モーダルシフトの本当の効果」など、巷で気になっている人も多いであろう疑問に対し、本当のトコロを分析した著者コラムも興味深い。物流分野における脱炭素化への道筋を真摯に検討し提言をおこなう本書。研究者、業界関係者、政策担当者必読!

目次

第1章 危険水準に向かう地球温暖化―現状を数値で見る
第2章 物流の温暖化対策と政策―CO2排出量の算定・枠組みをどう捉えるか
第3章 モーダルシフトの限界―気候変動対策としての有効性の検証
第4章 トラックでCO2を削減する可能性―排出削減対策の有効性と問題点
第5章 脱炭素を促進する政策の考え方―政策的視点と現行政策の妥当性
終章 カーボンバジェット指標の活用と管理

ISBN:9784561762324
出版社:白桃書房
判型:A5
ページ数:204ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年10月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RPT