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ナターシャの踊り 下

ロシア文化史

著:オーランドー・ファイジズ
他訳:鳥山 祐介
他訳:巽 由樹子

紙版

内容紹介

ロシア文化を主人公とした一大叙事詩

 「ロシアは頭ではわからない」――「ロシア」をめぐるイメージ=神話の典型のひとつだ。本書では、そうした「ロシア」という「神話」が生み出してきた豊饒たるロシア文化の歴史が、国家や社会を主体とするマクロな歴史を縦糸、個人の生に関わるミクロな歴史を横糸として織りなされる。文学、音楽、美術、演劇、バレエといった大文字の文化のみならず、宮廷の様子や農村の習慣、食や入浴文化、フォークロアまで、ロシア史のさまざまな局面における日常生活を垣間見られるのも本書の魅力だ。
 本書が射程に入れるのは、1703年のピョートル大帝による新都建設から、1962年のストラヴィンスキーの亡命先からの一時帰還という250年を超える時間であり、さらに亡命ロシア人社会にもその筆は及んでいるため、膨大な時空間にわたる「ロシア文化」を読者は旅することになる。「ロシア文化」において「ロシア」という「神話」がいかに大きな問題として底流にあったのか、また逆に「ロシア」という「神話」を支えるのにいかに「文化」が重要な役割を担ったのかを、本書で描かれる人物たちを追体験しながら感得することになるだろう。

著者略歴

著:オーランドー・ファイジズ
1959年ロンドン生まれ。ロシア史研究者。ロンドン大学バークベック・カレッジ教授。主要著作に『囁きと密告――スターリン時代の家族の歴史』『クリミア戦争』(以上、白水社刊)のほか、Peasant Russia, Civil War: The Volga Countryside in Revolution, 1917–21 (1989)、A People's Tragedy: The Russian Revolution 1891–1924 (1996)、Interpreting the Russian Revolution: The Language and Symbols of 1917 (1999、共著)、Just Send Me Word: A True Story of Love and Survival in the Gulag (2012)、Revolutionary Russia, 1891–1991: A History (2014)がある。
他訳:鳥山 祐介
【鳥山祐介】東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は18-19世紀ロシア文学、文化史。【巽由樹子】東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。専門はロシア文化史。【中野幸男】同志社大学グローバル地域文化学部助教。専門は亡命ロシア文学。

ISBN:9784560098547
出版社:白水社
判型:4-6
ページ数:508ページ
定価:5000円(本体)
発行年月日:2021年08月
発売日:2021年08月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DTA