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トマス・ジェファソン 下

権力の技法

著:ジョン・ミーチャム
訳:森本 奈理

紙版

内容紹介

アメリカの崇高なる根本原理

 アメリカ合衆国「建国の父」として知られる、第3代大統領トマス・ジェファソン。その全貌を明らかにする、ピュリツァー賞受賞作家による待望の本格的な伝記。
 哲学者でありながら政治家、あまりにも「アメリカ的」な共和主義者──ジェファソンは、歴代大統領のなかで最も知性があるとされ、傑出した政治思想をはじめ、多くの分野に才能を発揮した。1801年に大統領選に勝利して就任を果たすと、共和制を発展させ、独立自営農民を理想化し、03年の仏領ルイジアナ購入、07年の(対英)輸入禁止法などを実行する。共和主義者として自由を守る、奴隷制反対論者だった(多数の奴隷の所有もしていた)。建築や考古学などに対して造詣も深く博識で、政界引退後の19年にはヴァージニア大学を創設。26年の独立記念日に83歳で他界する。「アメリカの崇高なる根本原理」を産んだ政治家として今こそ学ぶべき人物であり、偉大な生涯であった。
 米国初の大統領選の雪辱を果たし、自由を守り、三権分立のために大学も創設したジェファソンの政治思想と生涯を描きあげた大作! 下巻は野党党首から大統領になり、大学を創設し、永眠するまで。図版多数収録。

著者略歴

著:ジョン・ミーチャム
1969年生まれ。作家、編集者、評論家。米誌『ニューズウィーク』編集長を経て、ランダムハウス編集主幹を務める。大統領の伝記作家として名高く、アメリカ第七代大統領アンドリュー・ジャクソンを描いた『アメリカン・ライオン』でピュリツァー賞を受賞。
訳:森本 奈理
1976年、奈良県生まれ。2010年、東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻英語英米文学博士課程単位取得退学。現在、文教大学文学部准教授。主要訳書に、エリック・フォーナー『業火の試練 エイブラハム・リンカンとアメリカ奴隷制』。

ISBN:9784560097434
出版社:白水社
判型:4-6
ページ数:494ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB