フランス・ルネサンス文学集 3
旅と日常と
他編訳:宮下 志朗
紙版
内容紹介
ルネサンス文学の全貌を伝える
日本では渡辺一夫、関根秀雄といった碩学の出現によってフランス・ルネサンスの文学は一定の知名度を獲得している。しかしながら、一般の読者にとって、モンテーニュ、ラブレーという二大作家以外の作品に接する機会はきわめて限られている。
この時代、まだ近代的な意味での「文学」は存在していない。狭義の意味での文学が出現したのは、18世紀であって、ルネサンスの時代にあっては、文学はもっと太い幹をなしていた。それは狭義の文学のみならず、歴史・哲学・地理学、さらには医学や数学までも含んでいた。レオナルド・ダ・ヴィンチをイメージすればいいだろう。つまりは様々な人間が、様々な事柄・主題について、自由奔放に書きつづっていた。
そこで本集では、狭義の「文学」に閉じこもることなく、ルネサンスのエクリチュールの豊饒にして広大な地平を俯瞰し、その全貌をうかがい知ることができるような作品構成を心がけた。
第3巻には、同時代の人々の暮らしや、激動のフランス16世紀を浮き彫りにする回想録や日記、さらには大航海時代を反映する旅行記などを収める。
ISBN:9784560095539
。出版社:白水社
。判型:4-6
。ページ数:540ページ
。定価:8300円(本体)
。発行年月日:2017年06月
。発売日:2017年06月09日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNT。