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ゴート語入門[新版]

著:髙橋 輝和

紙版

内容紹介

西ゴートのウルフィラ司教が四世紀中頃に翻訳した聖書は、ゲルマン諸語のなかで現存する最古の文献である。これは聖書学上のみならず、言語学的にも大きな意味をもつ。この最古の文献に残されているゴート語は、現代英語のより良き理解にも大いに有用である。なぜbeの過去形はwasとwereなのか、なぜgoの過去形はwentなのか、なぜgoodやmanyの比較級はbetterやmoreなのか、なぜhe shallsではなくてhe shallなのか。これらの疑問に対する答えの手掛かりが本書の中にある。日本初の入門書。待望の復刊。

目次

 序文
 改訂増補版の序文
 新版(第三版)の序文
I. ゴート人の歴史
II. ゴート語の位置
III. ウルフィラとゴート語訳聖書
IV. ゴート語の外的構造
V. 放蕩息子の話の本文
VI. 本文分析
VII. ゴート語訳とギリシャ語原典並びにラテン語訳,ルター訳との比較
VIII. ゴート語の保守的特徴
IX. 変化語尾一覧表
X. 語彙
XI. 索引
XII. 銀文字写本の写真と原文
XIII. 参考文献
XIV. 日本人のゴート語研究
 520年頃のゲルマン諸国図

著者略歴

著:髙橋 輝和
1944年生まれ、岡山大学名誉教授、博士(文学)
ドイツ・ゲルマン言語文化論専門
主要著書
『ゴート語入門』クロノス1982,改訂増補版1999
『古高独語詩「ゲオルクの歌」の研究』岡山大学文学部1990
『古期ドイツ語文法』大学書林1994
『シーボルトと宇田川榕菴─江戸蘭学交遊記』平凡社2002
『古期ドイツ語作品集成』渓水社2003
『丸亀ドイツ兵捕虜収容所物語』えにし書房2014
『ドイツ語の様相助動詞─その意味と用法の歴史』ひつじ書房2015
『聖人と竜─図説・聖ゲオルギウス伝説とその起源』八坂書房2017
共訳書
ヘルムート・ギッパー(寺川央・木村鈴子・髙橋輝和共訳)『言語学の基礎概念と研究動向』三修社1986、第2版2003
受賞歴
1975年 ドイツ語学文学振興会奨励賞
2017年 日本独文学会賞

ISBN:9784560089873
出版社:白水社
判型:A5
ページ数:154ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:CF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:CJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:2AC