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だれでもできる 有機のイネつくり

秋処理・育苗・栽植密度で“雑草の生えない田んぼ”

監:(公財)自然農法国際研究開発センター
著:三木 孝昭

紙版

内容紹介

有機イナ作のカギは雑草対策、その成否は田植えまでに8割が決まる! イネ刈り後の耕耘・排水によるイナワラ処理、健全な苗の育成、地域の気候や土壌の肥沃度に応じた栽植密度の決定によって、雑草がやる気をなくし、イネが元気になる田んぼができる。積算温度など気象データに基づく栽培暦の組み立てから、秋からの耕耘・排水によるイナワラ処理、育苗、代かき、田植え、その後の栽培管理まで、だれもが夢見る「雑草の生えない田んぼ」づくりのポイントを詳しく解説。 

目次

まえがき

序章 雑草が生えない田んぼ
1.「雑草が生えない田んぼ」はイネが理想的に育つ田んぼ
2.抑草対策はイネ刈り後の秋処理から始まる
3.気候・土壌・地力に応じた技術の組み立て
4.理想とするイネの生育イメージ

第1章 有機イナ作技術のポイント
1.イナワラ分解の重要性と秋処理
2.有機物施用とその効果
3.よい苗を育てる
4.田植え時期と適正な栽植密度
5.田植え後の管理

第2章 栽培暦を組み立てる
1.地域の気候と土質を知る
2.田んぼの状態を知る
3.栽培暦組み立てのポイント

第3章 秋処理、田植え、栽培管理の実際
1.秋処理の実際
2.有機物の施用
3.育苗の実際
4.代かきの実際
5.田植え時の留意点
6.田植え後の管理の実際
7.栽培後の検証
【コラム】有機質資材の作り方とその例

第4章 慣行栽培からの切り替えと新規に始めるポイント
1.慣行栽培から切り替える場合
2.新規で田んぼを借りる場合
3.畑や休耕地から復田する場合
生産者事例
【コラム】田畑輪換を行なう際の留意点

第5章 品質の安定・向上と病害虫対策
1. 品質を安定・向上させるには?
2.病害虫に強くするには?
【コラム】メタンガスの排出をどう考えるか?

終章 持続可能な「農」に向けて
1.近代的な集約農業の課題と有機農業
2.「農」をめぐる課題
3.持続可能な「農」に向けて

あとがき/ことば解説/参考文献

著者略歴

監:(公財)自然農法国際研究開発センター
【監修者】(公財)自然農法国際研究開発センター 1985年財団法人として設立。自然農法の研究開発と普及に関する事業、有機農業分野における認定制度の運営及び交流、支援に関する事業を行なっている。
著:三木 孝昭
【著者】三木孝昭(みきたかあき) 1975年千葉県生まれ。千葉県農業大学校研究科卒(土壌肥料専攻)。1999年自然農法研究センター入職後、自然農法や有機農業による水稲栽培技術の研究・開発に20年以上従事。2003年水稲担当となり、現在は専門技術員。日本有機農業学会理事。

ISBN:9784540231476
出版社:農山漁村文化協会
判型:A5
ページ数:164ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WB