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自身もクラウドワーカーの弁護士が教える
クライアントと“対等”に仕事するためのコツ……メッセージで武装せよ！
◆認識のズレを生まない、交渉の糸口になる伝え方(・・・)のメソッド

　場所・時間を選ばない働き方や副業として浸透してきたクラウドソーシングは、チャット等の文面上のやり取りのみで気軽に仕事を受けられる反面、労働条件が不明確になったり、認識のズレが生じたりしやすいこと、クライアント（企業）に対してワーカー（個人）の立場が弱いことなどを原因に、料金の不払いや著作権問題といったトラブルが発生するリスクがあります。
　対策として、労働条件を確認しやすい文面の形で保存することが考えられますが、ワーカーが 自力で契約書を作ったり、専門家に作ってもらうコストを払うのは現実的ではありません。
　そこで本書では、実際にクラウドワーカーでもある弁護士が、登録するサイト選び～取引完了まで、またトラブルに遭ってしまったときに取るべき対応を法的観点から解説しています。トラブルを未然に防ぐことにつながるチャットの書き方や、トラブル発生時にクライアントに送る文例を豊富に掲載しており、クラウドワーカーが安心して働くための盾となるような１冊です。

第1章　クラウドソーシングサイトの基本ルール
Ⅰ　利用規約の位置づけ
Ⅱ　登録条件
Ⅲ　サービス利用者と運営会社の関係
Ⅳ　取引の種類
Ⅴ　報酬の支払い
Ⅵ　知的財産の取扱い
Ⅶ　秘密情報の取扱い
Ⅷ　禁止行為
Ⅸ　違約金

第2章　隙のないプロフィールを作るポイント
Ⅰ　名前・性別・年齢・住所等の個人情報
Ⅱ　スキル・経歴
Ⅲ　対応可能時間
Ⅳ　基本料金
Ⅴ　知的財産権の取扱い

第3章　受注するときのポイント
Ⅰ　クライアントの信頼性
Ⅱ　作業内容についての認識を共有する
Ⅲ　締切り・納期を設定する
Ⅳ　連絡や打合せの方法等を決めておく
Ⅴ　納品した成果物の検収期間を決めておく
Ⅵ　納品後の成果物の取扱いについて決めておく
Ⅶ　主要４カテゴリの成果物における取扱いの具体例
第4章　納品するときのポイント
Ⅰ　基本的な納品の方法
Ⅱ　クライアントの検収が遅れている場合の対応
Ⅲ　クライアントから成果物を差戻しされた場合の対応

第5章　トラブル別　対策・解決のポイント
Ⅰ　依頼前及び依頼時のトラブル
事例Ⅰ-1　しつこい値下げ交渉に応じられないので断りたい
　　　事例Ⅰ-2　クライアントが見積りに了承した後、ワーカーの都合で断りたい
事例Ⅰ-3　規約違反・法令違反の依頼を引き受けてしまった
Ⅱ　作業内容や進捗に関するトラブル
事例Ⅱ-1　仕様や指示が不明確で作業が進められない
事例Ⅱ-2　契約内容にない追加作業を求められた
事例Ⅱ-3　作業の進捗に遅れが生じてしまった
Ⅲ　連絡・コミュニケーションに関するトラブル
事例Ⅲ-1　クライアントと連絡がとれなくなってしまった
事例Ⅲ-2　クライアントから過剰なコンタクトや報告要求が
ある
Ⅳ　料金の支払に関するトラブル
事例Ⅳ-1　受注時に合意したのに料金を支払ってくれない
事例Ⅳ-2　追加作業等への割増料金や手当てを請求したい
Ⅴ　成果物の取扱いに関するトラブル
事例Ⅴ-1　事前に了承していた以外の方法で成果物を利用
されてしまった
事例Ⅴ-2　成果物をワーカーの実績として公開したい