災害支援者支援
編著:高橋 晶
内容紹介
警官、消防士、救急救命士、自衛官、行政職、医療職などのメンタルヘルスを守るために、平時から知っておくべき基本マニュアル!
目次
第1章 災害精神医学とは…………………………………………高橋 晶
はじめに
災害とは
日本の災害
災害時のメンタルヘルスとは
時間ごとのこころの反応
サイコロジカル・ファーストエイドと支援の心構え
こころのケアチーム、そしてDPATについて
災害精神医学のなかの支援者支援学
まとめ
第2章 支援者支援学とは…………………………………………藤岡孝志
支援者支援学あるいは援助者支援学
支援者支援学を構成する諸概念
支援者支援における対策
共感疲労から見えてくる支援者の多様性
支援者支援モニタリングシステムと支援者の機能
支援者支援の今後の方向性
第3章 災害支援者支援のメンタルヘルスの原則………………高橋祥友
災害支援者支援の大原則
配慮が必要ないくつかの点
まとめ
第4章 極度のストレス下で起こりうる反応……………………高橋 晶
極度のストレス下とは
ストレス下で支援者に起こること
極度のストレス下で起こる反応
自己治療の末に起こること
惨事ストレスについて
支援者支援の例
まとめ
第5章 リジリエンス………………………………………………袖山紀子
リジリエンスとは
災害とリジリエンス
リジリエンスの要因
まとめ
第6章 救援活動前の準備―─教育と訓練を中心に……………清水邦夫
平時における災害時を見据えたメンタルへルス教育
普段から災害に備えて訓練しておく
発災後、出発までの短期間に行うべき準備と教育
支援者への教育に関する今後の課題
第7章 救援活動中のケア…………………………………………長峯正典
組織レベルでのメンタルヘルス対策
個人レベルでのメンタルヘルス対策
第8章 救援活動後のケア…………………………………………藤原俊通
はじめに
救援活動後のケア
活動終了後のケアの先にあるもの
事 例
おわりに
第9章 災害支援者に対するフォローアップ……………………高橋 晶
はじめに
派遣からフォローアップまで
フォローアップの期間
ねぎらいが大切
家族への援助
こころの防災教育─―自分を知る、自分の限界を知る
救援活動前後からフォローアップ、次の災害への準備
各組織におけるフォローアップ例
おわりに
第10章 派遣組と留守組との良好な関係…………………………長峯正典
派遣に際して注意すべき事項
派遣組が直面する困難
留守組が直面する困難
派遣組が任務を終える際に求められる“クールダウン"
派遣任務終了後の両者の違い
良好な関係を維持するための“ねぎらい"
おわりに
第11章 さまざまな職種における災害支援者支援………………高橋 晶
支援者支援の基本的な構造
消防における支援者支援
警察における支援者支援
海上保安庁職員における支援者支援
行政における支援者支援
医療者における支援者支援
教師における支援者支援
ボランティア・一般的な作業員における支援者支援
ジャーナリストにおける支援者支援
支援者支援をするうえで活動・協働する可能性のある職種
まとめと対応
第12章 災害支援者家族の支援とは………………………………脇 文子
はじめに
災害支援者家族の支援とは
「支援者家族の支援」が支援者支援となる
支援者家族に対して組織ができる支援とは
おわりに
第13章 被災地における災害支援者支援…………………………野口 代
―─中・長期的なこころのケアに焦点を当てて
災害時の支援者にとってストレスとなるもの
支援者のリジリエンス
支援者のリジリエンスを促進するための方法
おわりに
第14章 支援者が燃え尽きては支援活動は進まない……………高橋祥友
燃え尽き症候群を防ぐには
職員派遣の際の留意点
まとめ
コラム1 ハリケーン・カトリーナ
コラム2 9・11米国同時多発テロ
コラム3 トモダチ作戦
コラム4 被災者・支援者の言葉
コラム5 「ごちそうしたいんだよ」
コラム6 災害対策は他人任せでよいのか
ISBN:9784535984707
。出版社:日本評論社
。判型:A5
。ページ数:192ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2018年12月
。発売日:2018年12月12日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ。