第1章 人種的マイクロアグレッションを理解する………………………1
スティグマ化された人種・民族的アイデンティティを理解する 2
マイクロアグレッションを定義する 7
人種的マイクロアグレッションと人種差別のつながり 9
民族・人種集団の一般的なステレオタイプ 11
マイクロアグレッションの種類と分類 19
マイクロアグレッションとなる行動 21
マイクロアグレッションはいかなる場合にも攻撃的なのか? 36
なぜマイクロアグレッションは侮辱的なのか? 40
メディアの中のマイクロアグレッション 44
環境からのマイクロアグレッション 47
「マイクロアグレッション」対「日常的な人種差別」 48
マイクロアグレッションは認識するのが難しい 49
第2章 マイクロアグレッションの要因……………………………………53
なぜ人はマイクロアグレッションを行うのか? 53
暗黙のバイアス 56
回避的レイシズム 58
回避または行動の欠如としてのマイクロアグレッション 59
マイクロアグレッションはどのようにして維持されるのか? 61
マイクロアグレッションは非白人同士でも起こるのか? 63
第3章 マイクロアグレッションはどのように害となるのか……………65
マイクロアグレッションがメンタルヘルスに与える影響 65
ある高校生の事例に見る心理への悪影響 72
マイクロアグレッションは白人にとっても有害か? 73
事例:黒人の恋人がいる白人クライエントとのやりとり 73
メンタルヘルスにおける格差と治療への障壁 79
第4章 セラピーで起こるマイクロアグレッション………………………83
臨床家が行う一般的なマイクロアグレッション 83
人種差別主義を臨床家が否定する例 95
強い黒人女性の事例 98
臨床家によるマイクロアグレッションがもたらす一般的な帰結 104
治療同盟を修復するには 105
クライエントが発するマイクロアグレッションに対応する 112
クライエントによるマイクロアグレッションの発言の例 114
非白人臨床家に向けられるマイクロアグレッション 119
第5章 マイクロアグレッションの影響をアセスメントする……………125
マイクロアグレッションの測定について 125
文化や経験を理解するためのその他の方法 130
第6章 クライエントがマイクロアグレッションに………………………136
対処できるようにサポートするには
非白人のクライエントとマイクロアグレッションについての会話を始めるには 136
面接の中で話題に出されたマイクロアグレッションへの治療的介入 138
非白人クライエントがマイクロアグレッションを経験した話を聴く例 139
マイクロアグレッションを経験した非白人クライエントを支援する例 141
非白人のクライエントが経験したマイクロアグレッションについて
気づきを深め,体験を整理していく 146
クライエントが受けるマイクロアグレッションへの対処を支援する 150
マイクロアグレッションに関する精神病理学の例 152
クライエントが日常生活の中で
マイクロアグレッションに効果的に応じられるよう支援する 156
クライエントの民族・人種的アイデンティティを成長させる 163
民族・人種的アイデンティティをめぐる葛藤の例 164
セラピーにおけるクライエントの回避傾向への対応 168
マイクロアグレッションの受け手が「勘違い」していることはあるか? 170
マイクロアグレッションのシナリオ 171
第7章 セラピー内(と人生全般)で起こる………………………………174
マイクロアグレッションを防止する
隠されていたものを明るみに出す 174
恐れずに自己検証する 175
自身の持つステレオタイプを修正する 178
異人種間不安を認識し,受け入れ,そして低減させる 179
慣れ親しんだ居心地のよさから飛び出すことと行動を起こすこと 181
自分とは異なる他者とつながる 184
アライになる 185
カップル・セラピーにおけるマイクロアグレッションへの対応例 187
支えとなる人種についての発言 194
第8章 問題点と論争…………………………………………………………199
マイクロアグレッションとは本当に人々が過敏になっているだけなのか?
否定的情動性の役割 199
マイクロアグレッションは本当に攻撃的なのか? 201
攻撃者に対しては善意に解釈するべきなのか? 204
大学内と職場内でのマイクロアグレッションを減らす 205
人種的調和ワークショップ 208
付録A 基本情報質問票(米国) 213
付録B 基本情報質問票(カナダ) 219
資料 225
文献 227
監訳者解説 243
索引 247