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東アジア経済史

著:堀 和生
著:木越 義則

紙版

内容紹介

東アジアの経済の歴史を対象とした教科書。歴史を一国単位でみるのではなく、東アジアという地域的なひろがりとして把握してゆく。

目次

はしがき~東アジア経済史を学ぶ意味~
凡例

第1章 東アジアにおける近世 1

はじめに 
1 銀の大量流入と東アジアの変動 
2 農業の発展と小農(小経営)社会の形成 
3 東アジアの貿易と貨幣 
4 市場経済の発展 
5 日本と中国の比較 
おわりに 

第2章 東アジアの開港開国と再編成  
はじめに 
1 19世紀の世界経済とアジア  
2 中国と日本の開港と開国 
3 明治政府の財政金融政策 
4 朝鮮の近代化の模索と植民地化の外圧
おわりに 

第3章 中国伝統経済の変容―1870~1880年代― 
はじめに 
1 伝統経済の基本構造 
2 伝統経済の変容の契機  
3 清朝の国家的対応 
おわりに

第4章 日本の産業革命と東アジア 
はじめに 
1 世紀転換期の東アジア 
2 日本の産業革命の特徴 
3 国家政策と日本帝国の形成 
4 アジア経済の活発化と日本帝国主義の成立 
おわりに 

第5章 日本帝国の経済発展と農業―1914年から1937年―
はじめに
1 マクロ的にみた日本帝国
2 日本・台湾・朝鮮の農業
3 日本農業発展と農業政策
4 台湾と朝鮮の農業
おわりに

第6章 日本帝国の工業発展―1914年から1937年―
はじめに
1 英米の覇権の交代と日本帝国の拡大
2 日本帝国における重化学工業の発展
3 台湾・朝鮮・満洲における軽工業の発展
4 工業発展の主体
おわりに

第7章 中国近代経済の形成―1895~1937年―
はじめに
1 近代部門の黎明期
2 民族企業家の黄金時期
3 南京国民政府の登場と国民経済の形成
おわりに

第8章 中国地域経済と日中戦争
はじめに 
1 満洲経済 
2 華北経済 
3 日中戦争下の経済変容
おわりに 

第9章 日本帝国の解体と東アジアの復興
はじめに
1 日本帝国の戦時動員
2 「大東亜共栄圏」形成の帰結
3 帝国の解体と国民経済の再出発
おわりに

第10章 人民中国の成立と富国への道のり
はじめに
1 戦時経済から人民中国へ
2 毛沢東時代の経済発展
3 世界経済のなかの中国経済  
おわりに

第11章 日本・台湾・韓国の高度成長
はじめに
1 米国覇権下における経済成長
2 国内市場の形成と輸出指向工業化
3 政府の役割と国民経済
4 工業の発展と社会構造の変化 
5 労働力構成の変容 
おわりに 

エピローグ
Ⅰ 新しい時代への移行
Ⅱ アジアにおける国際分業の再編成
Ⅲ 東アジア経済の変容と相互関連

著者略歴

著:堀 和生
京都大学名誉教授
著:木越 義則
名古屋大学大学院経済学研究科准教授

ISBN:9784535558045
出版社:日本評論社
判型:A5
ページ数:400ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ