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再任拒否と司法改革

司法の危機から半世紀、いま司法は

著:宮本 康昭
著:大出 良知

紙版

内容紹介

戦後司法を揺るがした「宮本判事補再任拒否事件」から半世紀。その当事者が事件の深層とその後、自身がかかわった司法改革の真の意義を語る。

目次

はしがき


第1部 再任拒否の経緯

第1章 再任拒否前後
1 再任拒否
2 最高裁へ
3 再任拒否の経緯、理由など

第2章 再任拒否への予兆
1 一九六〇年代の裁判所をめぐる状況
2 「司法の危機」の幕開け
3 熊本地裁着任前の東京地裁で
4 熊本地裁へ赴任後の動き

第3章 再任拒否以降
1 理由開示要求等の広がり
2 簡裁判事として

第2部 司法改革を目指して

第1章 新たな立場から
1 東京へ
2 参与判事補問題(司法問題対策特別委員会で)
3 司法シンポジウムの開催へ
4 村上コートへ
5 八〇年代司法をめぐる問題状況

第2章 司法改革前夜の司法をめぐる状況
1 八〇年代司法に対する日弁連の認識
2 中坊会長の登場と司法改革

第3章 司法改革への態勢整備
1 答申「司法改革とその展望」
2 「司法改革推進本部」の設置
3 市民とともに
4 規制緩和的司法改革の登場
5 自民党「司法制度特別調査会」への対応
6 自民党「指針」と「方針」

第4章 司法制度改革審議会への対応 
1 日弁連「基本的提言」
2 司法制度改革実現本部の設置
3 「審議会」の設置へ

第3部 司法制度改革の経緯

第1章 司法制度改革の史的検討序説
序にかえて
1 司法制度改革のはじまり
2 自民党特別調査会の経過とその評価
3 司法制度改革審議会の活動
4 結びにかえて

第2章 司法制度改革の立法過程
1 はじめに
2 司法制度改革立法化の体制づくり
3 立法作業の開始
4 検討会の活動経過
5 顧問会議
6 各検討会の制度設計作業
7 結 び

第4部 あらためて司法の現状について考える

第1章 目指した裁判官像と現実
1 裁判官志望の基底にあったもの
2 任官しての違和感

第2章 司法民主化への胎動
1 裁判官の独立へ向けて
2 青法協裁判官の活動の実情

第3章 裁判所をめぐる状況の変化
1 平賀書簡問題をめぐって
2 裁判官をめぐる環境
3 再任拒否はどのように見えていたのか

第4章 司法改革の到達点と現在
1 司法改革の到達点をどうみるか
2 司法をめぐる今――「司法の危機」から五〇年
3 あらためて「司法改革」を――結びに代えて

戦後司法関係年表

著者略歴

著:宮本 康昭
弁護士
著:大出 良知
九州大学名誉教授、弁護士

ISBN:9784535525269
出版社:日本評論社
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNAA