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裁判員時代の刑事証拠法

編著:後藤 昭
他編:安部祥太
他編:角田雄彦

紙版

内容紹介

裁判員法施行から10年以上が経過したことを
踏まえ、裁判員裁判における刑事証拠法のあ
り方を包括的に分析する。
裁判員制度導入後、刑事実務においては直接
主義を重視視し、裁判員にとっての「わかり
やすさ」が意識されるなど、公判における立
証のあり方に変化が生じているが、証拠法に
ついていかなる議論が蓄積されてきたかを振
り返り、実務上の要請も念頭に置いた構成で
一書にまとめた。

目次

裁判員時代の刑事証拠法……後藤 昭
主張整理における「法的有意性」概念の機能と限界……角田雄彦
純粋補助事実と関連性:刑事公判廷における性格証拠による証言の弾劾……緑 大輔
専門家証言……笹倉香奈
裁判員裁判と予断防止:自白の任意性判断時期と裁判体区分論を中心に……安部祥太
受忍義務否定論から見る台湾自白法則の光と影:憲法論か政策論かの攻防……林 裕順
中国における反復自白排除法則……肖 萍
任意処分の違法と違法収集証拠排除法則……葛野尋之
違法収集証拠排除法則における「重大な違法」……中川孝博
ドイツにおける被疑者取調べの録音・録画と記録媒体の証拠能力:ドイツ刑事証拠法をめぐる現状の一側面……斎藤 司
情況証拠による事実認定(その2)……岡 慎一
裁判員裁判における伝聞証言と関連性……山本 衛
防犯カメラ映像を用いた異同識別鑑定……古橋 将
証拠の同一性立証の現状と課題(証拠の保管過程を中心に)……贄田健二郎
証人審問権の保障と、国外にいる証人の公判外供述の証拠能力……和田 恵
米国陪審裁判における非経済的損害の算定……葦名ゆき
余罪取調べの違法とその後になされた自白の証拠能力:今市事件の検討……三島 聡
弾劾証拠と刑訴法328条……水谷規男
死刑事件における減軽証拠の証拠としての関連性……本庄 武
犯人の言動に関する経験則について:情況証拠による刑事事実認定論(7)……豊崎七絵
司法面接の記録の証拠利用……川出敏裕

著者略歴

編著:後藤 昭
一橋大学名誉教授、青山学院大学名誉教授

ISBN:9784535523975
出版社:日本評論社
判型:A5
ページ数:378ページ
定価:6400円(本体)
発行年月日:2021年08月
発売日:2021年08月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNAA