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こころの科学 224号

貧困と孤立の臨床 ――“つながり”の支援を考える

編:滝川 一廣
編:青木 省三
編:田中 究

紙版

内容紹介

貧困や孤立を抱える人と臨床の場で出会ったとき、こころの援助職が果たせる役割は何だろうか。さまざまな実践を通して考える。

目次

■巻頭に
楽薬(らくぐすり)……青木省三
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■特別企画=貧困と孤立の臨床
        ――“つながり”の支援を考える       

滝川一廣(あなはクリニック)・青木省三(慈圭会精神医学研究所)・
田中 究(ひょうごこころの医療センター)=編
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貧困と孤立と、こころの臨床……青木省三

貧困と健康問題――社会的処方の実践を通して考えること
  ……西 智弘

貧困と孤立の交差点で、子育て家族に“つながる”一手を考える
  ……山野良一

貧困と「ほとんど破壊的といってよい精神状態」について
  ――児童養護施設から見えるもの……内海新祐

貧困の中のそだち――非行臨床から考えること……田中かおり・門本 泉

現代の貧困を考える……滝川一廣

つながりを求めて――高齢者医療と社会支援に想う孤立と孤独
  ……繁田雅弘

東日本大震災被災地の支援から考えること……原 敬造

生活困窮者の支援から考えること……的場由木

子ども・親丸ごとサポートから見えること
  ――「まずはごはん!」から始める支援……徳丸ゆき子

ファミリーホームの実践から考えること
  ――子ども支援は未来への投資……土井高徳

ギャンブル依存症の支援から考えること……田中紀子

不自由な脳からくる孤立と貧困、支援者に求めたいこと
  ……鈴木大介

「貧しさ」と「豊かさ」について、精神科臨床で考えること
  ……田中 究

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■論説
総合病院で内科・外科に出向く精神科医が考えること
  ――リエゾン領域における不穏を例に……加藤 温


■連載
つながる気持ちはどこへ行く?――思春期の生きづらさとSNS(4)
  ゲームを取り上げると暴れてしまう子どもたち……関 正樹

子どもから大人が生まれる時(15)【最終回】
  子どもはどんな世界を生きているのか……森口佑介

逆境からのリカバリー ――「暮らす」「生きる」を支援する(8)
  変えられるものと変えられないもの……大嶋栄子

カップルセラピーは夫婦を危機から救えるか(7)
  J・M・ゴットマンの観察研究(4)……三田村仰

医療という行動(6)
「外来を受診する」という行動、「外来で診療する」という行動
  ……蒲生裕司

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■ほんとの対話

大江美佐里/編『トラウマの伝え方』
  ……平島奈津子

上田琢哉/著『カウンセリングを倫理的に考える』
  ……上田勝久

能智正博、大橋靖史/編
『ソーシャル・コンストラクショニズムと対人支援の心理学』
  ……安達映子


■こころの現場から

希望に耳を傾ける(ホームレス自立支援)……三宅弘志

性風俗で働く人たちの声を聴く(法律事務所)……安井飛鳥


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■伝言板

著者略歴

編:滝川 一廣
滝川 一廣(たきかわ かずひろ)あなはクリニック
編:青木 省三
青木 省三(あおき しょうぞう)慈圭会精神医学研究所
編:田中 究
田中 究(たなか きわむ)ひょうごこころの医療センター

ISBN:9784535141247
出版社:日本評論社
判型:B5
ページ数:140ページ
定価:1360円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年06月16日