新・航空機産業のすべて
「空飛ぶクルマ」から次期ステルス戦闘機まで
著:中村 洋明
内容紹介
航空機ビジネスに精通するプロが解説した、唯一無二の決定版テキスト!
コロナ禍で業界・企業はどうなる? 「環境適合」「空の移動革命」「超音速」の未来像を俯瞰する。
目次
全面改訂版『新・航空機産業のすべて』発行に際して
初版はしがき
序章 これからの航空機産業を展望する
1 新型コロナウイルスの影響は?
2 三菱スペースジェットMSJの凍結をどう受け止めるべきか
3 進展する電動化
4 「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けて:巨大市場の誕生か?
5 民間超音速機(ビジネスジェット、旅客機)復活の動き
6 実用化が近づく宇宙旅行用「スペースプレーン」
【コラムA】目覚ましい発達を続けてきたドローンとは
第1章 なぜ「航空機産業」なのか?──特質と重要性
1 日常生活に不可欠な交通手段を提供する
2 最も広がりのある産業である
3 多くの分野のイノベーションを先導する産業である
4 わが国に最適な産業である
5 世界でも数少ない安定成長産業である(コロナ禍でしばらく足踏みするが)
6「国際共同」が当たり前の産業である
7 安全保障上必須の産業である
【コラムB】航空宇宙分野で学ぶ人たちの将来進路決定の参考に
第2章 いま日本の航空機産業はどうなっているのか
1 今、日本の航空業界(エアラインなど)はどうなっているのか
2 日本の航空機工業の現状とは
3 戦前・戦後の歩みを振り返る
4 主要な海外プログラムへの参画状況(エンジン、装備品を含む取り組み)
5 最近の開発プログラム
6 動き出した次期戦闘機の開発
第3章 航空機分野と民生分野はシナジー効果が絶大
1 高度なニーズがイノベーションと相互波及効果をもたらす
2 風力発電やガスタービンに代表される航空機の製品技術
3 耐熱合金、チタン合金などの高級材料の採用
4 民生用途に使われる航空機の手法(風洞試験、CFD、CAD・CAMなど)
5 航空機技術の粋を結集したリニアモーターカー
6 高速艇「ジェットフォイルはボーイングが開発した
7 民生用の液晶、LED、AV機器などの航空機への展開
8 日本が得意とする製品技術が続々と採用(MEMS、RFID、次世代電池など)
9 IFEC(機内エンターテインメント・インターネットシステム)には民生技術が結集している
10 CFRP(炭素繊維強化プラスチック)は両分野を往来しながら進化
第4章 航空機と構成品の開発プロセスを知る
1 主要材料の現状と変遷:日本が得意とするCFRPが主役に
2 航空機用部品の主要な生産プロセス:3Dプリントも存在感を発揮してきている
3 生産・整備用機材:航空機工業界で大活躍する日本の工作機械
4 航空機は部品点数が数百万点の巨大システムだ
5 機体の企画から運航まで
6 エンジンの設計から出荷まで
7 装備品の受注から出荷まで:設計は受注前から始まっている
8 設計、試作、試験などはどのように行うのか:型式証明取得まで
第5章 航空機産業界の構造と動向を見る
1 航空機産業界を構成するプレイヤー
2 プレイヤー間の関係とサプライチェーン
3 エアライン:生き残りを図る大手と台頭するLCC
4 民間輸送機(大型輸送機、リージョナル機):拡大する細胴機市場
5 ビジネスジェット:日本は活用面で後れをとっている!
6 ヘリコプター:用途拡大と安全性向上、高速化が進行中
7 推進機関(エンジンとプロペラ):進化を続ける航空機の心臓、バイオ燃料も登場
8 装備品(システム、機器):大きなコスト比率、完成機の評価を左右
9 MRO(Maintenance, Repair & Overhaul):成長するアフターマーケット
10 航空機工業界に共通する動向
【コラムC】航空機産業参入を考えている人たちの参考に──論点整理
全面改訂版『新・航空機産業のすべて』を書き終えて
参考文献
索引
著者紹介
ISBN:9784532324179
。出版社:日経BP 日本経済新聞出版本部
。判型:4-6
。ページ数:436ページ
。定価:3800円(本体)
。発行年月日:2021年07月
。発売日:2021年07月26日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TRP。