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50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ

著:ティム・ハーフォード
訳:遠藤 真美

紙版

内容紹介

◆避妊用ピルと法学部の女子学生の間の意外な関係性
◆室温28度のオフィスは、生産性が低い
◆パスポートがなければ、世界経済はもっと豊かに発展する
◆犂(すき)の発明のせいで、人間の身長は15センチ低い
◆バーコードの誕生が、シャッター商店街を増やした
◆蓄音機が貧富の格差を拡大させた
◆輸送用コンテナの発明が、日本の高度経済成長を後押しした
◆市民社会と私有財産制は、有刺鉄線が生み出した
◆もうひとつの発明がなければ、グーテンベルグの印刷機はゴミだった

新しいアイデアの誕生は、私たちの生活に予期せぬ影響をおよぼします。
経済の力関係のみならず、男と女の関係性も変わり、新しい勝ち組と負け組が生まれます。
FT紙の著名コラムニストが「粉ミルク」「電池」「カミソリ」といった身近なモノから、「S字トラップ」といったちょっと意外なモノまで、「50」のモノを軸に現代経済を解説します。

目次

1 プラウ

はじめに
 Ⅰ 勝者と敗者
2 蓄音機
3 有刺鉄線
4 セラーフィードバック
5 グーグル検索
6 パスポート
7 ロボット
8 福祉国家

 Ⅱ 暮らし方を一変させる
9 育児用粉ミルク
10 冷凍食品
11 ピル
12 ビデオゲーム
13 マーケットリサーチ
14 空調
15 デパート

 Ⅲ 新しいシステムを発明する
16 発電機
17 輸送用コンテナ
18 バーコード
19 コールドチェーン
20 取引できる債務とタリースティック
21 ビリーブックケース
22 エレベーター

 Ⅳ アイデアに関するアイデア
23 楔形文字
24 公開鍵暗号方式
25 複式簿記
26 有限責任株式会社
27 経営コンサルティング
28 知的財産
29 コンパイラ

 Ⅴ 発明はどこからやってくるのか
30 iPhone
31 ディーゼルエンジン
32 時計
33 ハーバー=ボッシュ法
34 レーダー
35 電池
36 プラスチック

 Ⅵ 見える手
37 銀行
38 カミソリと替え刃
39 タックスヘイブン
40 有鉛ガソリン
41 農業用抗生物質
42 モバイル送金
43 不動産登記

 Ⅶ 「車輪」を発明する
44 紙
45 インデックス・ファンド
46 S字トラップ
47 紙幣
48 コンクリート
49 保険

結び 経済の未来

エピローグ
50 電球

著者略歴

著:ティム・ハーフォード
フィナンシャル・タイムズ紙シニアコラムニスト。
フィナンシャル・タイムズ紙で長年にわたりコラム「The Undercover Economist」を連載。2006年~2009年にはフィナンシャル・タイムズ紙にて編集委員を務めた。シェルや世界銀行での勤務経験もある。2011年~2017年、英国王立経済学会評議員。英国王立統計学会の名誉フェロー。オックスフォード大学ナフィールド・カレッジの客員フェロー。現在はオックスフォード在住。
訳:遠藤 真美
翻訳家
主な訳書にマーティン・ウルフ『シフト&ショック』、フェリックス・マーティン『21世紀の貨幣論』、ジャスティン・フォックス『合理的市場という神話』などがある。

ISBN:9784532176440
出版社:日本経済新聞出版社
判型:4-6
ページ数:432ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2018年09月
発売日:2018年09月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TBC