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フロイド選集 6

文化論

デジタル・オンデマンド版

著:ジグムンド・フロイド
訳:吉田 正己

紙版

内容紹介

現代の文化社会に潜在する崩壊の先ぶれ、人間の自己破壊性と悲劇性。フロイドはこの現象の源流を未開社会人の慣習性風俗に求め、独自の分析法であざやかに論破してみせる。(このシリーズのオンデマンド版では元本よりひと回り大きいため、文字も少し大きくなっています。)

目次

文化の中の不安



トーテムとタブー

はしがき

1近親性交畏避

2タブーの感情の両価性

3アミニズム、魔術、および思考の全能

4トーテミズムの幼児性回帰



改訂版あとがき

索引



原書タイトル

 Das Unbehagen in der Kultur

 Totem und Tabu



原書見出し

 Das Unbehagen in der Kultur(1930)

 Totem und Tabu(1912)

著者略歴

著:ジグムンド・フロイド
(1856年5月6日 - 1939年9月23日)フロイト,S.(ジグムンド)とも。精神分析学の創始者。モラビアに生まれ、ウィーン大学で医学を学び、臨床医になる。ヒステリー治療の研究を行なっていたが、1900年に発表した『夢判断』を契機にフロイトの名声が高まり、以後40年間著作物をつぎつぎに発表する。生命には生体を無機状態にする欲動、つまり「死の欲動」があるとし、『快感原則の彼岸』を発表。1923年にガンと診断され、以後自分の死と闘いつつ、1938年にナチスから逃れるためイギリスに亡命。1939年に死去。その最後の10年間の内界がうかがえる第一級資料として『フロイト最後の日記 1929〜1939』(日本教文社)がある。
1902年から死の前年までウィーン大学神経病教授をつとめる。精神分析学、深層心理学、精神療法の理論的体型の基礎を築いた。無意識の世界、エゴ、リビドー、夢分析、エディプス・コンプレックスなどの概念・手法を創出し、その後の心理学・精神医学のみならず、政治、経済、教育、芸術など多方面にも大きな影響を及ぼす。『夢判断』(1900)『精神分析入門』(1920)は彼の代表作。
訳:吉田 正己
大正10年生まれ。昭和22年東京帝国大学文学部ドイツ文学科卒。NHKテレビ「ドイツ語講座」を受け持った事もある。昭和52年没。共著に『ドイツ文学史』、訳書にムージル『若きテルレスの惑い』、シラー『たくみと恋』ほか、『フロイド選集6 文化論』などがある。

ISBN:9784531026067
出版社:日本教文社
判型:A5
ページ数:430ページ
定価:4300円(本体)
発行年月日:2015年06月
発売日:2015年06月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP