横幹〈知の統合〉シリーズ
ともに生きる地域コミュニティ
超スマート社会を目指して
編:横幹〈知の統合〉シリーズ編集委員会
内容紹介
「Society 5.0(超スマート社会)」では、「地域コミュニティ」に関する事柄が不十分であり、「人々がともに生きる社会(コミュニティ)」から「科学技術」を考える必要がある。本書では、人間を中心とした望ましい未来社会の基盤(地域社会のあり方)を検討し、どのようにサイバー空間と地域(都市)を計画すればよいか、事例をもとに提言する。
目次
第1章 共生のためのサイバー・コミュニティ―― 未来へのロードマップ……遠藤 薫
1.はじめに――未来社会学と歴史
2.第4次産業革命とは
3.スマートシティ/ Society 5.0への動きとその問題
4.社会的なるものと社会の進化
5.社会が進化するとは
6.おわりに
第2章 超サイバー社会の構成―― 沼島プロジェクト……榊原 一紀・玉置 久
1.沼島プロジェクト
2.実証実験:直流マイクログリッドの開発
3.仮想実験:全体システムの評価と最適化
4.システム学から見た沼島プロジェクト
5.沼島プロジェクトの今後
第3章 地域の“ 情報場” をめぐるコミュニティ構想に向けて……河又 貴洋
1.はじめに――Society 5.0への視座
2.情報と場所性――「地域性」(Locality)
3.都市と地方の相剋/相補性
4.まとめ――「地域・場所性」とコミュニティ
第4章 映像アーカイブの活用による地域コミュニティの文化的再生……北村 順生
1.「Society 5.0」と地域コミュニティの再生
2.映像アーカイブと地域社会
3.地域のデジタル映像アーカイブの事例
4.映像アーカイブの活用事例
5.映像アーカイブ実践の可能性
6.まとめ
第5章 「思い出」をつなぐネットワークからCommunity 5.0へ―― 宮城県山元町の復興支援活動より……服部 哲・松本 早野香・吉田 寛
1.はじめに
2.被災地としての山元町とその課題
3.山元町パソコン愛好会と地域SNS の事例
4. 臨時災害放送局「りんごラジオ」の記録に基づく復興記録アーカイブの事例
5.被災地からCommunity 5.0を考える
6.おわりに――山元町からの提案
第6章 Society 5.0とコンテンツツーリズム―― 聖アウグスティヌス号について……平田 知久
1.はじめに――本章の目的
2.コンテンツツーリズムとSociety 5.0
3.コンテンツツーリズムの陥穽としてのコトの一意化
4.コンテンツツーリズムの課題としてのコトの多意化
5.聖アウグスティヌス号について
6.おわりに――まとめとSociety 5.0の展望
第7章 “ 人を中心とした” システムとの共創……椹木 哲夫
1.はじめに
2.「環」を以て――第3の生活世界
3.「輪」を為し――SoSと知識の流通
4.「和」を創る――レジリエンスと共感
5.さいごに
あとがき
注
参考文献
索 引
編著者紹介
ISBN:9784501631505
。出版社:東京電機大学出版局
。判型:A5
。ページ数:144ページ
。価格:1800円(本体)
。発行年月日:2018年10月
。発売日:2018年10月11日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS。