横幹〈知の統合〉シリーズ
社会シミュレーション
世界を「見える化」する
編:横幹〈知の統合〉シリーズ編集委員会
内容紹介
災害・環境問題・都市問題・グローバリゼーション問題など、社会をとりまく予測不能な問題をいかに解決するか。現象をモデル化・可視化することで、世界のダイナミズムを読み解く手法として注目される「社会シミュレーション」の可能性を、社会の持続可能性、マルチエージェント、データ分析、情報拡散と抑制、都市設計、文化の仮想現実化といった様々な視点から読み解く。
目次
第1章 「持続可能な社会」をシミュレーションする――「共有地の悲劇」をめぐる規範と信頼
遠藤 薫
1.はじめに
2.先駆けとしてのローマクラブ・シミュレーション『成長の限界』
3.「共有地の悲劇」を考える
4.規範と信頼
5.支配と互助
6.おわりに
第2章 エージェント・ベース・モデリングの楽しさと難しさ
寺野 隆雄
1.社会現象をコンピュータで扱うこと
2.エージェント・ベース・モデリングの考え方
3.社会シミュレーションの背景と歴史
4.エージェント・ベース・モデリングの楽しさ
5.エージェント・ベース・モデリングの難しさ
6.おわりに
第3章 データ分析を社会のシミュレーションに利用する
佐藤 彰洋
1.はじめに
2.社会のモデルの2面性
3.社会のデータの集め方とシミュレーションの進め方
4.社会のシミュレーションを行うための準備としてのデータ分析
5.まとめ
第4章 ソーシャルメディアにおける情報拡散――どのようにしてデマ情報は蔓延し,収束するのか
栗原 聡
1.はじめに
2.インフルエンザの流行とデマの拡散
3.SIRモデル
4.病気の感染と情報の拡散との違い
5.Twitterでの情報拡散
6.デマとデマ訂正情報の収集
7.シミュレーションによる再現実験
8.情報拡散の防止はできるのか?
9.さいごに
第5章 人工社会が予測する都市の動態
倉橋 節也
1.はじめに
2.分居モデル
3.賑わいが街を変える
4.まとめ
第6章 シミュレーション技術を応用した3次元文化財の透視可視化
田中 覚
1.3次元文化財のデジタル保存
2.半透明物体のシミュレーションと透視可視化
3.透視可視化の事例紹介
4.3次元計測に基づく仮想都市空間の構築と社会シミュレーション
あとがき
注
参考文献
索引
編著者紹介
ISBN:9784501630706
。出版社:東京電機大学出版局
。判型:A5
。ページ数:130ページ
。価格:1800円(本体)
。発行年月日:2017年09月
。発売日:2017年09月19日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。