出版社を探す

科学コミュニケーション叢書

科学技術報道史

メディアは科学事件をどのように報道したか

著:御代川 貴久夫

紙版

内容紹介

科学報道に関する論考をベースに、過去の科学技術報道の抱えていた問題点とこれからの科学技術報道のあり方について論じた一冊。新聞報道をベースに、公害(足尾鉱毒、水俣病)、薬害(サリドマイド事件)、原子力、リスクに関する事象(オゾン層、ダイオキシン、環境ホルモン、遺伝子組み換え食品)について取り上げる。

目次

第1章 科学技術報道史の基礎
 1.1 科学技術史
 1.2 科学報道の歴史
 1.3 科学報道の役割
第2章 科学雑誌
 2.1 科学雑誌の分類
 2.2 第一次出版ブーム
 2.3 第二次出版ブーム
 2.4 第三次出版ブーム
 2.5 科学雑誌を取り巻く環境
 2.6 エピローグ
第3章 公害
 3.1 足尾鉱毒事件
 3.2 足尾鉱毒事件の報道
 3.3 水俣病
 3.4 水俣病の報道
 3.5 水俣病報道の検証
 3.6 科学報道でのスクープ
 3.7 ポストノーマルサイエンスとしての水俣病
 3.8 エピローグ
第4章 サリドマイド事件
 4.1 サリドマイド事件
 4.2 新聞報道
 4.3 社説とコラム記事
 4.4 何が伝わったのか
 4.5 エピローグ
第5章 原子力
 5.1 原子力発電の歴史
 5.2 伊方原発訴訟
 5.3 岩佐訴訟
 5.4 原子力船「むつ」
 5.5 チェルノブイリ原発事故
 5.6 原発報道に対する検証と批判
 5.7 エピローグ
第6章 リスク①オゾン層の保護
 6.1 はじめに
 6.2 新聞報道
 6.3 社説
 6.4 イシュー・アテンションサイクル
 6.5 エピローグ
第7章 リスク②ダイオキシン
 7.1 ダイオキシンの新聞報道
 7.2 社説
 7.3 ニュースステーション事件
 7.4 NFNT症候群
第8章 リスク③環境ホルモン
 8.1 環境ホルモンとは
 8.2 新聞報道の概略
 8.3 毎日新聞の報道
 8.4 雑誌記事
 8.5 SPEED’98
 8.6 多摩川のコイ
 8.7 専門家とジャーナリスト
第9章 リスク④遺伝子組み換え食品
 9.1 新聞報道
 9.2 GMOのリスク報道
 9.3 雑誌
 9.4 GMOの社会的受容と欠如モデル
 9.5 安心と安全
 9.6 リスクと報道
索引
コラム

ISBN:9784501628208
出版社:東京電機大学出版局
判型:A5
ページ数:208ページ
価格:2300円(本体)
発行年月日:2013年04月
発売日:2013年04月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PD