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大学力を高めるeポートフォリオ

エビデンスに基づく教育の質保証をめざして

編著:小川 賀代
編著:小村 道昭

紙版

内容紹介

「eポートフォリオ」とは、学習履歴や業績データを長期間にわたって蓄積したもの。学習者は、自身の学習を振り返ったり、能力・キャリアの裏付けとして就職に活用したりできる。教員は、学生の学習を促進したり、学習到達度を的確に把握するツールとして活用できる。教育改善、コミュニケーション支援、初年次教育支援、専門職養成、キャリア支援、生涯教育等に活用できる。eポートフォリオの概念や背景から、導入の意義・メリット・考え方、実践事例、システム、将来展望まで解説。

目次

第Ⅰ部 ポートフォリオからeポートフォリオへ
 第1章 ポートフォリオ総論―海外の活用から
  1.1 ポートフォリオ入門
  1.2 真正な学習
  1.3 フォリオシンキング
  1.4 学習のアセスメント
  1.5 教育プログラムと機関のアセスメント,アクレデテーション
  1.6 大学教員の昇進とテニュア
  1.7 生涯学習
  1.8 eポートフォリオ活用の目的
  1.9 ポートフォリオプロセス
  1.10 ポートフォリオカルチャーを構築する
  1.11 eポートフォリオの導入
  1.12 チャレンジと利点
  参考文献
  参考URL
 第2章 eポートフォリオの普及
  2.1 普及の難しさ―懸念される結末
  2.2 今なぜeポートフォリオなのか再確認しよう
  2.3 教員の視点からの普及―ボトムアップ・アプローチ
  2.4 eポートフォリオ普及のためのQ&A
  注
  参考文献
第Ⅱ部 eポートフォリオ国内実践例
 第3章 日本におけるeポートフォリオ活用
  3.1 eポートフォリオ導入の背景
  3.2 高等教育機関での導入背景
  3.3 高等教育機関での活用状況
  3.4 eポートフォリオ活用の発展に向けて
  参考文献
 第4章 PBL学習におけるポートフォリオ活用―名城大学の事例
  4.1 はじめに
  4.2 実践の背景
  4.3 授業実践
  4.4 おわりに
  参考文献
 第5章 教職大学院におけるeポートフォリオシステムの開発と活用―兵庫教育大学教職大学院の事例
  5.1 はじめに
  5.2 システムの概要
  5.3 活用状況
  5.4 今後の課題
 第6章 Sakai CLE/OSPを利用した学習ポートフォリオシステム―熊本大学大学院教授システム学専攻における活用実践
  6.1 序
  6.2 Sakai CLE/OSPをカスタマイズした学習ポートフォリオシステムの構築
  6.3 学修成果物と専攻コンピテンシーの対応表示
  6.4 学習管理システムと学習ポートフォリオのシステム連携
  6.5 新着情報ツール―OSPへの機能追加
  6.6 教授システム学専攻 最終試験ポートフォリオ
  6.7 まとめ
  注
  参考文献
 第7章 キャリア支援のためのeポートフォリオ活用―日本女子大学の事例
  7.1 はじめに
  7.2 ロールモデル型eポートフォリオ
  7.3 RMPシステムを活用したキャリア支援システムの運用
  7.4 まとめ
  参考文献
 第8章 KITポートフォリオシステムと修学履歴情報システム―金沢工業大学のポートフォリオ活用について
  8.1 はじめに
  8.2 KITポートフォリオシステム
  8.3 ポートフォリオに対する学生の評価と教育効果
  8.4 修学履歴情報システム
  8.5 おわりに
  注
 補足事例 eポートフォリオ活用促進のための提出物管理システム―飛ぶノート
  飛ぶノートとは
  開発の経緯
  Mahara活用の展開
第Ⅲ部 eポートフォリオシステム
 第9章 Sakai Open Source Portfolio(OSP)ツール
  9.1 はじめに
  9.2 OSPの起源
  9.3 Sakai OSPツールスイート
  9.4 Sakaiのポートフォリオサイト
  9.5 マイワークサイト
  9.6 リソースツール
  9.7 グループ
  9.8 ポートフォリオ管理ワークサイト
  9.9 OSPコミュニティリソース
  9.10 まとめ
 第10章 Open Source Portfolio(OSP)の利用シナリオ
  10.1 はじめに
  10.2 ポートフォリオシナリオ
  10.3 教室における教育学習を促進するためにポートフォリオを利用
  10.4 個人到達ショーケースのためにポートフォリオを利用
  10.5 教育プログラムにおける学習を評価するためにポートフォリオを利用
  10.6 学生・教員のためのOSP体験
  10.7 管理職のためのOSP体験
  10.8 ITスタッフのためのOSP体験
  10.9 まとめ
 第11章 オープンソースeポートフォリオシステムMaharaの概要
  11.1 Maharaとは?
  11.2 Maharaプロジェクト
  11.3 Maharaの開発およびローカライゼーション(LION)
  11.4 eポートフォリオシステムMaharaを形作る3つの場
  11.5 Maharaに入ってみる
  11.6 Maharaプロファイルを編集する
  11.7 Maharaビューを作成する
  11.8 Maharaビューを評価のために送信する
  11.9 Maharaビューを評価する
  11.10 Maharaグループを作成する
  11.11 eポートフォリオMaharaの導入
  11.12 Maharaコンテンツのエクスポートおよびインポート
  11.13 MaharaおよびMoodleの相互運用
  11.14 Maharaコミュニティ
  11.15 オープンソースとしてのMaharaに
  注・参考URL
 第12章 Keep Toolkit
  12.1 はじめに
  12.2 Keep Toolkitのシステムについて
  12.3 Keep Toolkitの機能
  12.4 導入事例と関連情報
  注
  参考文献・URL
第Ⅳ部 eポートフォリオの今後の展開
 第13章 eポートフォリオを活用した教育改善の可能性
  13.1 はじめに
  13.2 eポートフォリオの多様性
  13.3 eポートフォリオ導入の意義
  13.4 eポートフォリオの活用方法
  13.5 eポートフォリオ活用の課題
  13.6 むすび
 第14章 ライフロングなeポートフォリオの実現に向けて
  14.1 はじめに
  14.2 大学における教育学習支援情報環境の現状
  14.3 ライフロングなeポートフォリオとしてのパーソナルラーニングレコード
  14.4 まとめ
  参考文献
 結びにかえて
 索引
 執筆者紹介

ISBN:9784501627409
出版社:東京電機大学出版局
判型:A5
ページ数:274ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2012年03月
発売日:2012年03月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNM