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抗HIV/エイズ薬の考え方、使い方、そして飲み方 ver. 3

著:岩田健太郎

紙版

内容紹介

HIV/エイズの診療は治療薬の進歩を背景に標準化され,予後も劇的に改善されました.それに伴い患者の高齢化の問題も浮上していますが,その先に新規感染者ゼロの「ゼロエイズ」を目指す未来も視野に入りつつあります.本書では旧版の内容をアップデートし,「元気なHIV患者」に接する機会があるかもしれないプライマリ・ケア医,ナース,薬剤師,そして当事者である患者さんにとって必要な情報をリーダブルにまとめました.

目次

目次

  

序章 プライマリ・ケア医のためのHIVケアの「ここだけ知っとけ」

  

第1章 エイズ治療の世界に触れてみよう

 1 わかりやすくなった,HIVのお薬

  抗HIV薬の名前は複数ある

  抗HIV薬は組み合わせて使う

  ARTを実際に使ってみよう

 2 イワタとHIVのささやかな歴史

 3 ARTのざっくりな様相

  INSTIとは

  日本におけるHIV/AIDS

 4 HIVのしくみ,ARTのしくみ

  HIVとは何か

  エイズとは?

  大切なのは,CD4とウイルス量

  HIV感染・エイズの自然歴

  エイズの診断

  いつからARTを始めるか?

  実際の治療例

  アイリス(IRIS)とは何か?

  ARTとお金の話

  Dual therapyの可能性

  ジェネリックという選択肢

  実際のARTの始め方

  何を目標にするか?

  副作用の問題

  耐性の問題

  ARTはいつまで飲むのか? いつになったら止めてもよいか?

  ART治療がうまくいかないときは?

 5 耐性検査とは?

  薬剤耐性検査の読み方

 6 ARTの基本骨格

  

第2章 抗HIV薬各論

 1 インテグラーゼ阻害薬

  ラルテグラビル(RAL)

  ドルテグラビル(DTG)

  ビクテグラビル(BIC)

  エルビテグラビル(EVG)/コビシスタット(cobi)

  カボテグラビル(CAB—LA) ボカブリア

 2 NRTI 105

  ラミブジン(3TC)・エムトリシタビン(FTC) XTC

  アバカビル(ABC)

  テノホビル(TDF)

  ジドブジン(AZT)など,その他のNRTI

 3 NNRTI

  エファビレンツ(EFV)

  リルピビリン(RPV)

  ドラビリン(DOR)ピフェルトロ(R)

 4 プロテアーゼ阻害薬(PI)

  ダルナビル(DRV)

 5 CCR5阻害薬

  マラビロク(MVC)

  

第3章 さまざまな合併症のことなど

 1 結核になったら

 2 B型肝炎(HBV感染)の合併時は……

 3 C型肝炎合併例

 4 肝機能が悪いときのART

 5 腎機能が悪いときのART

 6 妊婦および小児

 7 プライマリ・ケアとHIV

  家族歴

  社会歴

  アレルギーと内服

  Review of System(ROS)

  身体診察

  内分泌代謝疾患のチェック

  薬を使わない治療も選択肢に

  性感染症のチェック

  他の感染症

  予防接種のチャンスを逃さない

  G6PD欠乏

  妊娠

  授乳

  血中テストステロン濃度

  他の感染症のスクリーニング

  がんの予防

  歯科衛生

  脂質異常

  糖尿病

  骨密度

  非HIVのコモンな問題に気をつける

  食事

  高齢者の併用薬

  フレイルのスクリーニング

  ペット

 8 急性レトロウイルス症候群

 9 針刺し対応,レイプ対応

  PrEP 

 10 神経症状がある場合

 11 脂質異常の治療

 12 糖尿病

 13 HIVと固形臓器移植

 14 日和見感染(OI)やその他の合併症の治療

  予防薬

  OIの治療(コモンなもの)

参考文献

巻末対談

「HIV/AIDS診療の黎明とこれから」(岡 慎一×岩田健太郎)

おわりに

索引

【付録1】抗HIV薬一覧(よく使うもの)

【付録2】よく使う薬剤組み合わせ(原寸大)

ISBN:9784498117228
出版社:中外医学社
判型:A5
ページ数:230ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ