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中国語における「流水文」の研究 「一つの文」とは何か

著:橋本 陽介

紙版

内容紹介

中国語では比較的独立した節が次々に付加される形で展開し、「一つの文」が形成されていることが多い。欧米言語や日本語では「一つの文」で表せない、この「流れる水のよう」に叙述を展開していく「流水文」について、1980年以降の小説とその日本語訳を例に検証し、構造と特徴を明らかにする。

目次


第一章 「流水文」の先行研究と連続構造
第二章 時間軸に沿って継起的に起こる出来事と連続構造
第三章 性質・状態性叙述の標点節を含む連続構造
第四章 判断、説明、評価と連続構造
第五章 「流水文」とその修辞的特徴
第六章 日本語の「長い文」の規範
第七章 歴史的経緯素描
付録 現代中国語における“是”の文脈における機能
結論

著者略歴

著:橋本 陽介
1982年埼玉県生まれ。慶應義塾志木高等学校卒業。慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。専門は、中国語を中心とした文体論、テクスト言語学。現在、お茶の水女子大学基幹研究院助教。著書に『物語における時間と話法の比較詩学 日本語と中国語からのナラトロジー』(水声社、2014年)、『越境する小説文体 意識の流れ、魔術的リアリズム、ブラックユーモア』(水声社、2017年)、『物語論 基礎と応用』(講談社選書メチエ、2017年)、『中国語実況講義』(東方書店、2020年)、『「文」とは何か 愉しい日本語文法のはなし』(光文社新書、2020年)などがある。

ISBN:9784497220202
出版社:東方書店
判型:A5
ページ数:264ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CJBG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GDC