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『山海経』の文献的研究

著:松田 稔

紙版

内容紹介

中国の神話や民間の人々の思考・信仰が、唯一豊富に語られている、中国古代の書物『山海経』。
本書は、前二書『山海経の基礎的研究』『山海経の比較的研究』に続いて『山海経』を文献としての面から考察。
『山海経』研究三部作の最後を飾る作品。

目次

第一章 『山海經』の文章表現
 第一節 『山海經』における表現
  一 はじめに
  二 山經の檢討
  三 海外・海内經の檢討
  四 大荒經の檢討
  五 山海經中の鬼
  六 まとめ
 第二節 『論衡』と『山海經』
  一 はじめに
  二 『論衡』の中の『山海經』
  三 黃暉指摘の關連
  四 度朔之山の檢討
  五 まとめ
 第三節 『山海經』受容の一面
  一 類書からの受容
  二 類書によらない受容
  三 『藝文類聚』の受容
  四 『藝文類聚』引用の樣相

第二章 諸書所引文章の比較
 第一節 『水經注』所引『山海經』
  一 はじめに
  二 記述の比較檢討
  三 原文引用のない指摘の比較
  四 まとめ
 第二節 『北堂書鈔』所引『山海經』
  一 はじめに
  二 記述の比較
  三 まとめ
 第三節 『藝文類聚』所引『山海經』
  一 はじめに
  二 兩書の比較
  三 まとめ
 第四節 『初學記』所引『山海經』
  一 はじめに
  二 兩書の比較
  三 まとめ
 第五節 『白孔六帖』所引『山海經』
  一 はじめに
  二 白居易と『山海經』
  三 晁公武の引用する『山海經』
  四 まとめ
 第六節 『太平御覽』所引『山海經』
  一 はじめに
  二 現『山海經』との比較檢討
  三 まとめ

第三章 諸書本文の異動
 第一節 『山海經』の佚文
  一 はじめに
  二 諸文獻中の佚文
  三 山經の記述法の特徵
  四 海經の記述法の特徵
  五 佚文の考察
  六 まとめ
 第二節 『山海經』明淸諸注の本文
  一 はじめに
  二 明淸注釋書本文の比較
  三 宋本三種と明淸本との比較
  四 宋本と諸注本文との比較
  五 まとめ

補遺
  一 山と雲と望鄕と―漢・魏・晉の詩において―
  二 三曹の詩における山嶽觀
  三 陶淵明の詩文における山嶽觀
  四 陶淵明の詩文における死の敍述
  五 唐の登高詩起源考
  六 中國文學と風狂―阮籍、その人と時代―
  七 阮籍「詠懷詩」八十二首における求仙の位置

あとがき
索引(人名、書名・論文名・作品、重要事項)

著者略歴

著:松田 稔
1933年広島県尾道市に生まれる。國學院大學文学部文学科卒業。元國學院大學文学部中国文学科教授。著書に『『山海経』の基礎的研究』(笠間書院、1995年)、『『山海経』の比較的研究』(笠間書院、2006年)がある。

ISBN:9784497220196
出版社:東方書店
判型:A5
ページ数:382ページ
定価:8000円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1F