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現代アメリカ政治とメディア

編著:前嶋 和弘
編著:山脇 岳志
編著:津山 恵子

紙版

内容紹介

テレビ番組の人気ホストとして知名度を上げ、メディアが創りだしたともいわれるトランプ大統領は、メディアを敵視する発言を繰り返している。トランプvs.伝統メディアの構図は、アメリカの政治・世論の深刻な分裂ももたらしている。アメリカ政治とメディアの歴史も踏まえつつ、分極化の過去・現在・未来を展望する「アメリカ政治とメディア」の決定本。

学者とジャーナリストによるコラボで、アメリカメディアの今を、多角的に解説・分析。ニューヨーク、ワシントン、シリコンバレー取材のベテラン記者が、伝統メディアと新興メディアの攻防やフェイクニュースなどの現状を描き、トランプ支持者を350人以上取材した記者が、トランプ支持者のメディア消費を探る。パナマ文書などのスクープにもかかわった調査報道記者が、司法省によるジャーナリストの情報源の訴追や、アメリカの調査報道の現状について解説する。

「分極化するメディア」は政治をどう変えたのか。日本に対する多くの示唆を含んだ書。




目次

第1章 危機に瀕するアメリカのメディア
      ―歴史的にみる「メディアの分極化」の前と後
第2章 政治とメディアの分極化
      ―2016年大統領選を中心に
第3章 「トランプ王国」にみるメディア消費
      ―「ラストベルト」を中心に
第4章 揺らぐ報道の「公平性」
      ―フェアネス・ドクトリンとイコールタイム・ルールをめぐって
第5章 トランプ大統領の気質とメディア
      ―ゴールドウォーター・ルールをめぐっての論議
第6章 伝統メディアとデジタルメディアの攻防
      ―主戦場はオンラインに
第7章 規制緩和とテクノロジーの進展
      ―放送業界と報道現場の変貌
第8章 ソーシャルメディアとフェイクニュースの広がり
      ―メディアリテラシーをどう身につけるか
第9章 報道機関への情報漏洩に対するアメリカ政府の「戦争」
      ―リークを取り締まり、記者の取材源を摘発する司法省の活動
第10章 アメリカにおける調査報道の現在と今後
       ―非営利組織が寄付で取り組むジャーナリズムの隆盛
終章 アメリカの政治過程におけるメディアの今後

著者略歴

編著:前嶋 和弘
前嶋 和弘(マエシマ カズヒロ)
上智大学教授
上智大学教授。専門は現代アメリカ政治外交。上智大学外国語学部英語学科卒、ジョージタウン大学大学院政治学部修士課程修了(MA)、メリーランド大学大学院政治学部博士課程修了(Ph.D.)。主な著作は『アメリカ政治とメディア』(北樹出版)、『オバマ後のアメリカ政治』(共編著、東信堂)、Internet Election Campaigns in the United States, Japan, South Korea, and Taiwan( co-edited, Palgrave)など。
編著:山脇 岳志
山脇 岳志(ヤマワキ タケシ)
朝日新聞編集委員
朝日新聞編集委員。京都大学法学部卒。1986 年朝日新聞社入社、経済部、ワシントン特派員、論説委員、GLOBE 編集長などを経て、2013 年から2017 年までアメリカ総局長。ほかに、オックスフォード大学客員研究員、ベルリン自由大学上席研究員。著書に『日本銀行の深層』(講談社文庫)、『郵政攻防』(朝日新聞社)など。京都大学大学院総合生存学館特任教授、東京大学公共政策大学院非常勤講師。
編著:津山 恵子
津山 恵子(ツヤマ ケイコ)
ジャーナリスト
ニューヨーク在住ジャーナリスト。東京外国語大学フランス語学科卒。1988 年共同通信社入社、ニューヨーク特派員などを経て2007 年に独立。AERA、東洋経済オンライン、週刊ダイヤモンド、Business Insider Japan などに執筆。著書に『「教育超格差大国」アメリカ』(扶桑社新書)など。フェイスブックのザッカーバーグCEO、ノーベル平和賞受賞のマララ・ユスフザイらにインタビュー。

ISBN:9784492762479
出版社:東洋経済新報社
判型:A5
ページ数:412ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTP2