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気候変動クライシス

著:ワグナー・ゲルノット
著:ワイツマン・マーティン
訳:山形 浩生

紙版

内容紹介

環境分野では、ノーベル経済学賞に最も近い経済学者による、新しいスタイルの地球温暖化問題の教科書。

もしこれから100年で気温が6℃上昇する確率が10%あるなら、あなたはどんな行動をとるか?
温暖化問題に確率的にアプローチし、人類がとるべき行動を考える。

自動車の詳細な構造はわからなくても、自動車を運転したり、自動車事故に備えることはできる。
温暖化の詳細なメカニズムはわからなくても、その確率を考えて、温暖化に備えることはできる。

温暖化に関しては、私たちにわかっていることよりも、わかっていないことのほうが
はるかに多い。わかっていることは、温暖化問題は危険だと告げているし、わかっていない
ことは、温暖化問題はすごく危険だと伝えている。

温暖化問題は専門的だし、自分には直接あまり関係がないし、対策のとりようもない――
と考えている、ふつうの人のための、いままでとはちょっと違う温暖化対策の入門書。

フィナンシャル・タイムズ紙2015年ベスト経済書の一冊に選出!

世界の識者が推薦! 

ナシーム・ニコラス・タレブ(『ブラック・スワン』著者)
「リスク」に対する非常に洗練されたアプローチ。驚くべき本だ。

イアン・ブレマー(『「Gゼロ後」の世界』著者)
気候変動のリスクに関心があるすべての人におすすめの一冊。

マーティン・ウルフ(フィナンシャル・タイムズ経済論説主幹)
ガツンとくる本。

ウィリアム・ノードハウス(米国経済学界の権威、『気候カジノ』著者)
経済の複雑さとグローバルな環境問題合意の難しさを踏まえて書かれた本。




目次

はじめに:クイズ
第1章 緊急事態
第2章 基本のおさらい
第3章 ファットテール
第4章 故意の無知――それについて考察する経済学者2人の見解
第5章 地球を救い出す
第6章 007
第7章 あなたにできること
第8章 エピローグ:ちがう形の楽観論
謝辞
訳者あとがき

参考文献
索引

著者略歴

訳:山形 浩生
山形 浩生(ヤマガタ ヒロオ)
翻訳家
翻訳家。1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程、マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務する一方で、科学、文化、経済、コンピュータなどの幅広い分野で翻訳・執筆活動を行っている。著書・翻訳書多数。訳書に『21世紀の不平等』(2015年)、『それでも金融はすばらしい』(2013年)、『アイデンティティ経済学』(2011年)、『アニマルスピリット』(2009年、以上、東洋経済新報社)のほか、『21世紀の資本』(みすず書房、2014年)、『自己が心にやってくる』(早川書房、2013年)、『自由と尊厳を超えて』(春風社、2013年)など。

ISBN:9784492223741
出版社:東洋経済新報社
判型:4-6
ページ数:352ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2016年09月
発売日:2016年08月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQ