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武器としての「中国思想」

著:大場 一央

紙版

内容紹介

人生で大事なことは(だいたい)中国思想でわかる。
なぜ「無敵の人」が増え続けるのか。なぜ官僚は叩かれるのか。なぜ日本人は独創性がないと言われるのか。なぜ日本人は勤勉なのか。なぜ人間性と能力は比例するのか。なぜ未来は明るいのか。
孔子、孟子、旧法党と新法党、朱子学、陽明学、王道と覇道、老荘、墨子、韓非子…
気鋭の中国思想研究者が代表的な儒学者たちの人生から読み解く。

現代日本でもたびたび問題となる、道徳や心、人間関係といった私的な問題から、経済とコミュニティ、官僚と政治といった国内問題、中華思想や「帝国」の拡大といった国際問題。
中国思想(儒教)がさまざまに議論し、そして日本に入り込んできた価値観を知ることは、身の回りや自分自身の問題を考える上で、西洋哲学とはまた違った生々しさを以て役立つ。
中国思想を代表する儒学者たちの人生や性格を紹介することで、より人間くさい問題意識があったことがわかる教養書であり、生きていく指針としても使える書。

目次

第1章 なぜ「無敵の人」が増えるのか――春秋戦国時代と諸子百家

第2章 なぜ昭和は景気が良かったのか――儒教の登場

第3章 なぜ官僚は叩かれるのかーー中華帝国と官僚

第4章 なぜ保守と革新は争うのかーー旧法党vs.新法党

第5章 なぜ日本人は独創性がないと言われるのかーー北宋五子と道学

第6章 なぜ人間性と能力は比例するのかーー朱子学とは何か

第7章 なぜ未来は明るいのかーー陽明学とは何か

著者略歴

著:大場 一央
大場 一央(オオバ カズオ)
中国思想・日本思想研究者、早稲田大学非常勤講師
中国思想・日本思想研究者、早稲田大学非常勤講師。
1979年、札幌市生まれ。早稲田大学教育学部教育学科教育学専修卒業。早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、早稲田大学、明治大学、国士舘大学などで非常勤講師を務める。専門は王陽明研究を中心とする中国近世思想、水戸学研究を中心とする日本近世思想。著書に『心即理―王陽明前期思想の研究』(汲古書院)、『近代日本の学術と陽明学』(共著、長久出版社)などがある。

ISBN:9784492047446
出版社:東洋経済新報社
判型:4-6
ページ数:218ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年09月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPC