樋口万太郎氏 推薦!
「評価というネガティブなイメージから脱却し、評価を自分の言葉で語れるようになる」
どこを見るか。いかに引き出すか。どうアクションするか。
評価を知ると、授業技術も一段レベルアップする。
主体的に学習に取り組む態度を評価する。
「評価に困っています!」「主体的に学習に取り組む態度ってどう評価するの?」
これらを解決するには、子どもたちに算数の学習でどんな「主体的に学習に取り組む態度」を身につけさせたいのかという「目標」を、私たちが具体的に言葉にする必要があります。
本書では算数授業をもとに、7つの姿にまとめ、評価を取りにいく20のアクションを紹介します。選りすぐりの算数の実践とともに、「実践者目線」での評価を提案します。
◎主体的に学習に取り組む態度「7つの姿」
本書では算数科において、「主体的に学習に取り組む態度=数学的活動を自ら遂行しようとする態度」と定義し、学習指導要領に書かれている目標の文言と照らし合わせながら、7つの姿を提案します。
第1の姿 問い続ける姿
第2の姿 数学のよさに気づく姿
第3の姿 多様な表現で考えたり説明したりする姿
第4の姿 多面的・批判的に分析し判断しようとする姿
第5の姿 学習に活用しようとする姿
第6の姿 日常生活に活用しようとする姿
第7の姿 数学的活動の楽しさを味わう姿
このように分類することで、次のメリットがあります。
○実施する単元で、どの姿を引き出すか「的を絞る」ことができる
○年間を通して、満遍なく主体的に学習に取り組む態度を「引き出す」授業を計画することができる
○子どもに学習達成度の「フィードバック」を的確に行うことができる
信頼性・妥当性のある評価をしていく上では、どこを目指していくべきか事前の計画が欠かせません。7つの姿に分けることで、子どものどんな姿を見取ればよいか「的を絞る」ことができ、自信をもって評価することができるようになります。
◎「主体的に学習に取り組む態度」20のアクション
評価という営みは、次の局面に分けることができます。
① 的を絞る
② 引き出す
③ 見取る
④ 価値を見つける
⑤ フィードバックする
⑥ 指導の改善をする
それぞれの局面で実行し、評価を取りにいくことができる20のアクションを提案します。
評価とは、子どものよいところを見つける技術です。子どものよいところを具体的な姿として言葉にすることができるようになれば、授業技術も一段レベルアップします。
◎こんな人におすすめ
・評価についてこれから勉強しようとしている先生
・評価(主体的に取り組む態度)について困っている先生
・算数の指導と評価につながりを見出せない先生