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心理的安全性を確保する学級経営

著:大前暁政

紙版

内容紹介

教室に安心感を取り戻す!「心理的安全性」を高める学級経営を提案
本書の概要
「心理的安全性(Psychological Safety)」とは、集団の中で、対人的な恐れがなく、安心して発言・行動できる心理的な状態を指します。Googleが「生産性の高いチームは心理的安全性が高い」との研究結果を発表し話題になりました。本書では、この心理的安全性と学級経営の関係を読み解いていきます。教室で心理的安全性を高めるにはどうすればよいのか、教師のリーダーシップはどうあるべきかをエピソードを交え紹介しています。

本書からわかること
心理的安全性をどのように生み出すのかがわかる
① リーダーの考え方・行動
② 個々の考え方・行動
③ 集団の雰囲気

心理的安全性を生み出せるかどうかは、この3つが要因となっています。この3つの要因は、どれも重要であり、互いに関わり合っている、複合的に絡み合っていることです。
特に「リーダーの考え方・行動」はとても大きなものですが、リーダー1人の力ではどうしても限界があります。そこでポイントとなるのは次のことです。
POINT:個々の考え方・行動を変化させ、メンバー自らが集団の雰囲気を変えるように促す方向の取組も必要である。
つまり、個々の子供が、自分から心理的安全性を高める雰囲気をつくるよう、リーダーが促していく必要があるのです。

リーダーとしての教師の役割を理解できる
リーダーとしての教師の役割を理解できる 心理的安全性の確保で重要な要素の1つが、リーダーの考え方や行動です。学級のリーダーは、教師です。大切なのは、リーダーの考え方や行動によって心理的安全性を生み出せるという点です。そのため、心理的安全性を確保するために以下の2つのリーダーシップの考え方は不可欠です。

① サーバント・リーダーシップ
② セキュアベース・リーダーシップ

また、様々な状況に対応するため、「コーチング主体のリーダーシップ」「PM型のリーダーシップ」「ハンブル・リーダーシップ」なども活用していきましょう。

心理的安全性を高め、学級経営を充実させることができる
心理的安全性の確保は、学級経営のゴールを達成する「前提条件」です。学級経営のゴールは、互いが切磋琢磨して成長している状態をつくることです。「集団が成長し、個々も成長している状態」をつくることが学級経営のゴールなのです。そのため、自分のクラスがどのような状況になっているか、しっかり見極める必要があります。

■学級経営の4つの状態
「心理的安全性高い・高い目標がある」 → 理想状態
「心理的安全性高い・高い目標がない」 → ぬるま湯で成長のない状態
「心理的安全性低い・高い目標がある」 → 不安が高じて挑戦を続けられない状態
「心理的安全性低い・高い目標がない」 → 無気力、学級崩壊の状態

ISBN:9784491050768
出版社:東洋館出版社
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JND