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博報堂流 対話型授業のつくり方

著:大木 浩士

紙版

内容紹介

・生徒の主体性を発揮させる
・生徒の思いや考えを引き出す
・笑顔が生まれる授業にする
・活気ある話し合いになる場づくり
・話し合いを時間内に収束させる  ……etc.
授業に「対話」を導入する際の「どうすれば?」にすべて応えます!

 2013年にスタートした博報堂の教育プログラム「H-CAMP」。2016年に、経済産業省主催「キャリア教育アワード」大賞も受賞したこのプログラムで好評を博しているのが、生徒たちに、話し合いの楽しさを感じてもらう「対話型授業」です。
 ひとつのお題を設定し、チームによる話し合い〜発表までもっていく2時間の授業は、毎回、生徒たちが自由に意見を交わせる雰囲気づくりから始まります。参加する生徒たちと、博報堂の講師はもちろん、初対面。しかも、別の会社訪問を希望していたのに……と仕方なく来ていたり、講師にとってはアウェイな空気から始まることもよくあります。それでも、生徒たちは気づけば、笑顔を見せ、意見を出し合い、発表までこぎつけます。
 そこには、H-CAMPの7年間で培ってきた「技術」があるのです。

引率の先生たちが
「生徒がこんなに活発に話しているのを、はじめてみました」
と口をそろえる博報堂の対話型授業のノウハウは、
「主体的・対話的で深い学び」の実現のヒントになるはずです。

目次

はじめに

第1章 対話型授業の心構え
対話型授業を通じて実現したいことを心に持つ
今日の授業の目標を決める
振り返りの時間を持つ
気づき合いが生まれる土壌をつくる

第2章 話しやすい雰囲気をつくる場づくりの技術
3部構成の場づくりを行う
相手を理解する時間を持つ
先生と生徒との間にブリッジをかける
先生も自己開示を行う
生徒の笑顔を引き出すコツ
大切なことはコトダマにのせる
先生自身がモデルになる

第3章 生徒の思いを引き出す傾聴の技術
傾聴の技術とは
心に留めておくべき2つの前提
傾聴の技術① 頭の中に画像や映像を思い描き、共感的に理解する
傾聴の技術② 自分が理解したことを相手に告げる
傾聴の技術③ イメージを具体化するための質問をする
傾聴の技術④ 相手の思いを汲み、代弁する
傾聴の技術⑤ あいづちを組み合わせる・傾聴の効用

【読む対話型授業】
島根県の中学生との対話

第4章 話し合いを活性化させる進行と設計の技術
話し合いは高度なスキル
〝たくさん考え、絞る〟を伝える
〝話し合いのルール〟を伝える
〝脱線OK!〟を伝える
大きな鉄球を転がすイメージを持つ
段階的な場の設計を行う
主観で語れる問いを立てる
話し合いを収束させるコツ

【対話型授業の導入ワーク】
頭に浮かぶものをそのまま書くワーク

第5章 深い学びを促す体験ワーク
いろんな視点で考えてみる
別のもので例えてみる
なんでなんでインタビュー
課題の構造を整理する
かけ算で発想する
マチの中からヒントを探す

第6章 総合学習の時間のカリキュラム例
中高生がワクワクを感じるイベントのアイデア
学校の授業を楽しくするアイデア
地域の魅力をPRする(簡易版)
地域の魅力をPRする(本格版)
自分だけのロゴマークをつくろう
新商品開発・アイデア会議

おわりに

著者略歴

著:大木 浩士
大木浩士(おおきひろし)
株式会社博報堂 H-CAMP企画推進リーダー
 1968年生まれ。栃木県出身。千葉大学卒業後、経営コンサルティング会社を経て、2001年より博報堂勤務。マーケティングや広告制作等の業務を経て、2013年に中学生・高校生を対象とした教育プログラム「H-CAMP」を立ち上げる。7年間で600回以上の対話型授業を開催。2016年に経済産業省が主催する「キャリア教育アワード」で、経済産業大臣賞と大賞を受賞。
「やりたいことがあるなら、形にする」が信条。個人の活動として、各種交流型イベントを企画・主催。とちぎ未来大使・交流企画プロデューサー/独立行政法人 中小企業基盤整備機構・人材支援アドバイザー/都市と地域の人をつなぐ 里都プロジェクト・代表/羽黒派古修験道 山伏、などの顔も持つ。

ISBN:9784491040363
出版社:東洋館出版社
判型:4-6
ページ数:232ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW