著:アレクサンドル・カザコフ
1965年、旧ソ連ラトヴィア共和国の首都リガに生まれる。ロシアの政治学者、社会活動家、政治家。モスクワ国立大学哲学部にて学ぶ(専門はロシアの宗教哲学および政治哲学)。在学中よりジャーナリストとしての活動を開始。大学中退後リガに戻り、キリスト教講座を設立、自身も講義を行う。ラトヴィア人民戦線(NFL)の機関紙の発行にも携わった。リガにてロシア語メディアで活動を行ったほか、ロシアやウクライナでも活動。国内政治および国際政治についてロシアの主要メディアでコラムなどを執筆する。2014~2018年までドネツク人民共和国の初代元首アレクサンドル・ザハルチェンコの顧問を務める。ザハルチェンコの暗殺後、作家のザハール・プリレーピンらと共に政治団体「ザ・プラヴドゥ(正義のために)」を創設。新たな政治連合「公正ロシア―愛国者―正義のために」のイデオローグの一人でもある。ロシア大統領ウラジーミル・プーチンの政治哲学、戦略および戦術について多くの著作がある。
監:佐藤 優
1960年、東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍する。2002年5月に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴される。2009年6月有罪確定(懲役2年6ヵ月、執行猶予4年)。2013年6月に執行猶予期間を満了、刑の言い渡しが効力を失う。
代表的な著作に『国家の罠』『獄中紀』『自壊する帝国』『私のマルクス』のほか、共著に『インテリジェンスの最強テキスト』(手嶋龍一氏と)、『ロシアを知る。』(池上彰氏と)、『異端の人間学』(五木寛之氏と)など多数ある。また監訳に『宗教改革から明日へ』(J・L・フロマートカ)、『MI6対KGB 英露インテリジェンス抗争秘史』(R・クラシリニコフ)、『カウンター・テロリズム・パズル』(B・ガノール)などがある。
訳:原口 房枝
北九州生まれ。『ロシアの子どもたち』『ロシアの中学生』の取材担当。『レーニンが愛した女』を共訳。政治、経済、法律などの分野の翻訳を手掛けている。現在はロシア経済情報誌の翻訳に携わる。