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MI6対KGB 英露インテリジェンス抗争秘史

著:レム・クラシリニコフ
監:佐藤 優
訳:松澤 一直

紙版

内容紹介

世界の二大諜報機関、英国のMI6とソ連のKGBのスパイ抗争を元KGB将校が描く。「東側」からMI6の実情を伝える初の書で、初めて明らかになる冷徹で狡猾なMI6の手口には戦慄を覚える。インテリジェンス用語集、索引付。

目次

1 ロンドン。SISの本営「センチュリー・ハウス」
2 英国の秘密情報機関。その歴史と現在
3 遠い昔のことをもう少し。任務遂行中の秘密機関
4 諜報機関の迷路
5 「揺りかごの中の幼児を絞殺」
6 「ロックハートの陰謀」から「トレスト」と「シンジカート」へ
7 二つの世界大戦の狭間で
8 インテリジェンス・サービスとミュンヘン
9 ミュンヘン談合のもたらした結果
10 「熱い」戦争から「冷たい」戦争へ
11 諜報機関の「眼」と「耳」
12 「すべては人材次第」
13 「トムリンソンのリスト」についての本書の著者の一考察
14 写生
15 「ベルリンのトンネル」
16 「黒色のプロパガンダ」陰謀と虚報
17 寒気に曝される日常
18 モスクワ、ルジニキ
19 イギリスライオンの咬む力
20 「私は大使館の車のトランクに入れられて運び出された」
21 新しくアレンジされた古い歌
22 「特別な関係」
23 謎の人物「ミスター・シー」
24 比喩と現実

著者略歴

著:レム・クラシリニコフ
1927年生まれ。陸軍少将。モスクワ国際関係大学卒業後、1949年にソ連邦国家保安委員会(KGB)に入局。捜査係助手からキャリアをスタートし、KGB第二総局第一課課長(1979~1992年)の地位まで上り詰める。主に、英米の諜報機関による対ソ連(ロシア)諜報・破壊工作に対抗しての防御活動に携わる。数々の国家勲章を受章。ソ連・ロシアの伝説的な諜報員として知られ、多くの著書がある。主なものに『新しき十字軍戦士たち:CIAとペレストロイカ』、『「モグラ」の最期』、『チャイコフスキー通りに出没する幽霊』(アメリカ特務機関のモスクワ支局について)ほか。2003年3月16日に77歳で死去。
監:佐藤 優
1960年生まれ。作家、元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍する。2002年5月に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴される。2009年6月有罪確定(懲役2年6ヵ月、執行猶予4年)。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失う。著書は『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』、『自壊する帝国』、『私のマルクス』、『世界インテリジェンス事件史』のほか、共著に『インテリジェンスの最強テキスト』(手嶋龍一氏との共著)、『僕らが毎日やっている最強の読み方』(池上彰氏との共著)など多数。
訳:松澤 一直
1939年生まれ。国際キリスト教大学(ICU)中退。外務省ロシア語研修生としてモスクワで3年間研修後、在ソ連邦日本国大使館、総領事館に勤務。退省後、ソ連貿易専門商社のモスクワ駐在員として勤務。ソ連・ロシア連邦滞在通算32年。帰国後はロシア語翻訳、通訳に専念。ロシア語映画の日本語字幕用翻訳、ロシア語学習学校講師、法廷通訳などに従事。訳書に『大空からの手紙』、『レーニンと日本』(共訳)のほか、ロシアのジョーク集を出版。

ISBN:9784490209631
出版社:東京堂出版
判型:4-6
ページ数:456ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2017年04月
発売日:2017年04月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JW