はじめに
わずか人口4000人の町が「稼げる町」に生まれ変わった
人気温泉地「黒川温泉」の町が抱えていた悩み
コロナ禍でも物産館とふるさと納税は対前年比プラス
観光地域づくりに「事業開発」視点を取り入れる
第1章 黒川温泉のある町、南小国 町ぐるみの観光地域づくりが始まった
阿蘇エリアにある南小国町
南小国町の3つの課題
[課題1]止まらない人口減少
[課題2]「著名な温泉郷」の町
[課題3]28年赤字続きの物産館
町長の発案から南小国の〝奇跡〟が始まった
観光地域づくりの舵取り役「DMO」
欠かせないのは「事業開発」視点
DMOにも「稼ぐエンジン」を入れよう
第2章 「あるべき姿」づくりでゴールを設定する 町の魅力を「みつける」
DMOを設立するか否かの検討を開始
「あるべき姿」は、町がめざすゴール
「あるべき姿」の見つけ方
①とにかく町に出て聞き取りをする
②情報を編集する・仮説をつくる
③仮説を戻す・再度聞き取りをする
④議論をして仮説を固める
⑤仮説検証のための調査をする
南小国町の「あるべき姿」は「町全体で稼ぐ」
合意形成のコツは「住民の言葉」と「二者択一」
あいまいな事柄を明らかにする「ビッグデータ」
観光地域づくりの3ステップ 1 みつける
「みつける」でゴールを定め、観光資源の芽を探す
第3章 SMO南小国によって町を機能させる 町の魅力を「みがく」「つなぐ」
観光協会と物産館を融合してDMOに
DMOで、組織も人も「機能させる」
SMO南小国の事業戦略
【 第1の矢 】 目的は「事業の選択と集中」
【 第2の矢 】 目的は「事業の安定化」
【 第3の矢 】 目的は「南小国町キラーコンテンツの売出し」
観光地域づくりの3ステップ 2 「みがく」 3 「つなぐ」
「みがく」と「つなぐ」で、町の魅力を最大化する
第4章 町長も驚いた、南小国町の〝奇跡〟 「3本の矢戦略」を実行する
町外のマネジメントのプロをCOOに
【 第1の矢 】の成果
物産館は初年度から黒字化。V字回復に成功
【 第2の矢 】の成果
ふるさと納税寄付額の大幅アップ
町内外の人をつなぐ未来づくり事業を開始
【 第3の矢 】の成果
インバウンド向けガイドツアーの開発
賄い弁当配食サービスで地産地消を推進
地場産品「どぶろく」の存続
「体験型メディア」としてのカフェをオープン
SMO南小国ができて変わったこと
第5章 南小国町は、これからどこをめざすのか 「おすそわけ」の精神で持続的発展へ
コロナ禍にあっても南小国町は順調
好調を後押しする「第4の矢」を追加
未来づくり事業を近隣地域に拡充
隣の「小国町」のふるさと納税業務を支援
近隣地域との連携をめざす地域ブランド化事業
第6章 なぜ、南小国町はうまくいっているのか 観光地域づくり成功のヒント
DMOに持ち込まれた事業開発視点
南小国町特有の挑戦をうながす気風
「種火」をつなぎ、シナジーを生み出したSMO南小国
おわりに